第七十九話 地下神殿の死闘・前編
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ッタを手で制した。
数十もの魔法が四方から奈落に留まるスライムへ降り注ぎ、焦げたスライムは内部の人骨がむき出しになるほど、小さくなった。
そろそろ敵も黙っただろう……
と、その場に居た者たちは判断しそうになった。
『まだ、来るぞ! 敵を過小評価するな!』
だがマクシミリアンの『拡声』の声で、緩んだ気を無理矢理引き締められた。
マクシミリアンの言葉通り、敵スライムに異変が起こった。
ベチョッベチョッ、と何か水っぽいものを壁に叩きつけるような音が神殿内に鳴り響いた。
「くるぞ……」
神殿天井付近に居たマクシミリアンとカトレアは、その奇妙な音の正体を誰よりも早く見た。
50メイルの巨人の姿をしたスライムが、スライムの粘性を利用して壁にへばり付き、奈落の底から這い上がってきた。
『這い上がって来たモノ』
と名付けられた巨人スライムは、肉の腐った様な臭いを噴き出しながら、怨嗟の声を挙げマクシミリアンら怨敵の子孫へ襲い掛かろうとしていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ