暁 〜小説投稿サイト〜
不可能男との約束
始業式を告げる鐘
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がな」

「おいおいおい! そんな想像しやすい未来を口頭で語るなよシュウ! だけど、先に言っておくぜ! 俺をその時の俺と一緒だと思うなよ!」

「死亡フラグを立てていることについては無視してやるが、だって、あの女。お前のギャグには何時も手厳しかったじゃねぇか」

「ああ!? それはお前もだろ親友! お前の『情熱の昂ぶり………! 狂い咲き乱れパンダー!』っていうお前の持ち歌をお前、ホライゾンに真正面からお前の感性は異常だと思いますとか言われてたじゃねーか!」

「こ、この野郎……! 人の敗戦記録を暴露しやがって……! だけど、先に言っておくぜ! 俺をその時の俺と一緒だと思うなよ!」

ループするなよと周りがツッコむが二人はギャギャー騒いで聞いていない。
あんなドッキリをかましたのに二人は本当にいつも通りだと思った。
だが

「でもま。」

ポンと熱田はトーリの肩を軽く叩いて、そして少しだけ真剣な表情をして一言を告げる。

「告白するんなら"後悔通り"を通れるようにしておくんだな」

「───」

言った意味を理解して再び周りが沈黙する。
今回はトーリもだ。今は熱田の背中でトーリの顔は周りから見えないようになっているが、どんな表情を取っているかは想像し辛い。
でも、熱田は直ぐに彼の肩から手を離して、離れた。
そこにあったトーリの表情は……困ったような微笑だった。だから、誰も何も言わなかった。
だけど、彼ら二人の肩に背後から手を置いた人物がいた。
オリオトライ先生である。

「うーん。先生、いい話が聞けたことには満足しているんだけど、今が何の時間か解ってる?」

先生の怒った微笑に周りは詰んだな……と他人事のように同情する。
肩を掴まれた二人は一瞬でアイコンタクトを済まし、そし二人して笑顔で先生の方に振り返る。

「ああ、勿論解ってるさ」

「そうだぜ、先生。今の時間は」

「「保健体育の時間だろ?」」

そして言葉と同時にトーリとシュウは先生の胸を揉んだ。
むにっと意外に柔らかい感触をもんだような音が周りに聞こえて、思わずひぃっと叫ぶ皆。
先生が固まった笑顔を保ちながら、馬鹿二人が笑顔でサムズアップしているのを見た。
そして遠慮なく二人を回し蹴りでヤクザの事務所に叩き込んだ。











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