第六百六十三話 最強のロボットを造るその十四
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「あの王様ですか」
「そうじゃ、極悪人なのは戦争を好んだからじゃな」
「そうですよね」
「それは違うがのう」
「博士にしてみれば」
「あの王様は立派であった」
博士は自分の見解を述べた。
「実は戦争は必要なだけしてな」
「好戦的じゃなかったんですか」
「後は政治でじゃ」
「ことを解決したんですか」
「何よりもジャガイモをもたらした」
博士はフリードリヒ大王のこのことを話した。
「立派じゃ」
「ジャガイモですか」
「あれで多くの者が満腹になったからのう」
それ故にというのだ。
「非常にじゃ」
「あの王様は偉大ですか」
「わしが思うにな」
「そうなんですか」
「連合のエウロパの見方は極端じゃ」
「偏向してますか」
「かなりな」
博士はその通りだと答えた。
「そうじゃ」
「そうなんですね」
「だからな」
「フリードリヒ大王についてもですか」
「こう言うのじゃ」
立派だったと、というのだ。
「そうな」
「そうなんですね」
「左様、では今からな」
「はい、製造と開発にですね」
「入るとしよう」
こう言ってだった。
博士は研究室に入った、そうして次の日の朝出勤してきた野上君の前に出て来て満面の笑顔で語ったのだった。
最強のロボットを造って 完
2022・4・9
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