第二百五十四話 両者の再会その二
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「今が」
「お前から言うとはな」
「いや、俺はお前から言うと思ってたぞ」
久志は英雄に真顔で答えた。
「むしろな」
「神託の後で言うつもりだった」
「それを伺ってからか」
「そのつもりだった」
「そうだったか」
「しかしその前にだ」
「俺が言ってきたか」
「そうだった」
こう久志に述べた。
「実はな」
「そうだったか」
「だが考えてみるとな」
「神託を伺う前でも後でもよくてな」
「そして今手を結ぶとな」
「神託の結果をそれぞれ直接聞けるからな」
だからだというのだ。
「いいだろ」
「全くだ、ではな」
「あっちの世界でもな」
「会うか」
「そうしような、しかしな」
久志は笑ってこうも言った。
「あっちの世界でお前と会うのは久し振りだな」
「全くだ、もっと言えばお前の仲間達と会うのはだ」
「はじめてだな」
「お前もそうだな」
「ああ、そのことも楽しみだ」
まさにとだ、久志はまた笑って答えた。
「俺もな」
「同じだな、そのことは」
「ああ、それじゃあな」
「会おうな」
「あちらでもな」
こう話してだった。
二人はこの時はハンバーガーを食べた、そしてだった。
寝てその世界に来てだ、英雄は仲間達に久志とハンバーガーを食べつつその話をしてそうしてだった。
仲間達にだ、こう言った。
「帝国の連中と会ってな」
「そうしてですね」
謙二が応えた。
「これからは」
「そうだ、あいつ等と共にな」
「海の魔神にあたるのですね」
「そうしたい」
「今からですね」
「最初は神託を伺ってからとだ」
そのうえでというのだ。
「手を結ぼうと思っていたが」
「今からですね」
「そしてそれぞれ神託を伺ってな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「神託で得た情報も共有しますね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「幕府と帝国でな」
「共にですね」
「海の魔神のことを知ってな」
「戦うのですね」
「そうしたいが」
「その方がいいですね」
謙二は確かな顔と声で答えた。
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