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それから、数週間して穣一郎さんのお姉さんから連絡が来て、洋服の見立てと採寸をするから、お友達への顔合わせを兼ねて大阪に出てきてちょうだいなと言われた。私は、ワイドなストレートのパンツと薄い長袖のシャツを着て出て行った。
私は、一人で待ち合わせの場所に、それから、その紹介するからと言っていた人のお店兼事務所に連れて行かれたのだ。
「まぁ 加賀美 かわいい娘 見つけてくれたわね いいわー お化粧してなくっても、かわいいわ まだ 16位に見えるわねー」
「でしょう 白河すぐりちゃん」と、紹介されたが、私は頭を下げてお辞儀をしただけだった。緊張してしまっていたのだ。
「稲村ミクです よろしくね」
私は、もう一度、頭を下げていた。
「早速 だけどね 私のデザインしたお洋服を着て、宣伝用の写真を撮らせてほしいのよ 撮影たって どこか、街でお散歩とかのシチュエーションでね そんなにモデル料は出せないけどね」
「あのー 私なんかでいいんですか? 私 もちろん そんな経験ないですし たぶん、なんにも・・」
「いいの いいの 素人のほうがいいのよ 言われた格好を普通にしてもらえれば そうねえ このお洋服に着替えてみてくれるかしら」
渡されたのは、青いギンガムチェックのミディ丈のフレァースカートのレトロな雰囲気のワンピースだった。だけど少しハイウェストの部分が後ろでリボン大き目のリボンになっていた。私、うまく結べなくって、適当にして出ていくと
「うーん いいわねぇー じゃぁ 前で結んでみてー あっ その前にこれかぶってみて」と、髪の毛が長ーくて栗色のウィッグだった。
「あっ いい イイッ 可愛い」
「お気に入りね じゃぁ 私 これで、行くね あとは、よろしくね 私の可愛い妹なんだから すぐりちゃん 大丈夫よね 帰れるよね」
「はい 帰れますけど 私 どうしたら・・」
「もう 少し ミクに付き合ってあげて それから、契約の話もちゃんとね なんかあったら、連絡ちょーだい」と、加賀美さんは出て行ってしまった。
それから、ミニスカートにジャケットのとか、数種類に着替えて、採寸をされて終わった。これから、段取りするから実際は撮影が8月の終わりになるからと言われてて、帰りに、白い綿のハーフパンツと丈の短いサマーニットのセーターを着て頂戴と渡されて帰ってきたのだ。
加々美さんに報告したら「とりあえず 挑戦よ やってみてね」と、言われて、もちろん、穣一郎さんにも報告しておいた。
「うーん 姉さんから 独り占めするなって 言われたから 仕方ないよね やればー」
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