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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
やる気、元気、メルキど?
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能なんです!」
だが馬鹿女が無駄に騒ぎ立てる。
「いや…魔の島に渡るだけなら、不可能ではない!問題なのは上陸した後なんだ!」
「じょ、上陸した後って…どういう事ですか?」
父親の事が心配で声も出ないアルルさんの代わりに、お兄ちゃんが問題点を尋ねてきます。
「うん。僕もラダトームに居た時に魔の島方面の海域を見たよ………暗くて方向感覚が無くなるって事だけど、目的地のゾーマの城に多少の明かりが見えるからね…方向感覚はなくならないだろう…」
「し、しかし…水温はどうします?とても泳ぎ切れないと思いますが!?」
「オルテガはメラを使えるんじゃね?」
「え、えぇ…確か使えましたけど…」
「じゃぁ大丈夫だよ!メラを体中に纏わせれば、ギリギリ泳ぎ切る事が出来るはず…」
「メ、メラを纏わすって…どういう?」
「エジンベアでビアンカが見せたろ。両手にメラの炎を纏わして、生意気な門兵を脅かしたじゃん!…アレを体全体で行えばいいんだよ!」
陸上で行った場合、下手をすると丸焦げなのだが、水中であれば即座に消火され大事には至らない。
ただし…すんげー魔法力を消費するだろう!
たかがメラでも、常に放出している状態なのだから。
「で、でも…上手くいくでしょうか?」
「そんなの分からないよ!でもオルテガは、その方法で渡る事を決意したんだと思うよ」
「なるほど………では、父さんの意見ではオルテガさんは既に魔の島へと渡っていると?」
「いや…それは分からない。泳ぐにしたって可能な限り最短距離にしたいはずだから、場所の選定中だと思うね…ただ、泳ぎ出す前に僕等がオルテガを見つける事は時間的にムリだと思う!それよりも彼が泳ぎ切る事を信じて、僕等は正しい魔の島への渡り方を探しだそう!」
お兄ちゃんの導きで、お父さんの冷静な状況判断を披露する事が出来、青ざめてるアルルさんもアメリアさんも発狂することなく聞き終える事が出来た。
「では父さん…『問題なのは上陸後』と言ってましたが、それはどういう事なのでしょうか?」
「うん。今言った方法で魔の島へ渡ると、体力・魔法力共に著しく低下した状態で、敵本拠地の強烈な敵達と戦わなきゃならないんだ…勿論、敵に見つからない様に何処かで体力回復を図るとは思うけども、完全回復は出来ないだろうから…これはとっても危険だよ!」
オルテガさんが危険である事に代わりはなく、早急に合流し共に行動する事が望ましい。
原作では、すんでの所で失われる命…
そんな事は回避しなければ、私やお父さんがこの世界に来た意味がない!
「あの…可能な限り急いで魔の島へ急行して下さい!そしてオルテガ様を助けて下さい!!…これは以前、私の部屋に泊まった時に忘れていったオルテガ様の盾です!その時は忘れ物だと思い、次に来た時に
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