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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
やる気、元気、メルキど?
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思いますか!?」

お兄ちゃんも地雷原である事は分かっていたのだろう…
でも話を進展させる為に、自らを犠牲にして飛び込んだのだ。
だが結果は案の定…
女性問題の達人に目で助けを求めても、嫌悪状態で顰めっ面をするばかり。

「俺だったら出産をした女性を前にして『ババア』なんて言えないね!きっとフィリさんもそうだと思いますよ。お二人とも若くて美しいから、子持ちだとは思えなかったんですよ!若くて美しすぎるから、間違えて口から暴言が出てきちゃったんですよ!」

お兄ちゃんを助けたのは出来る弟子ウルフ。
『お前…何が狙いだ!?』と胡散臭く感じる台詞をスラスラと言い、戸惑う義兄を救出する。
やっぱりこの男から目を離せない…絶対に浮気するぞ!

「良い子ねぇ〜ウルフ君は!」
ウルフの言葉に気をよくしたお母さんは、彼の頭を抱き締め、パフパフしながら撫でまくる。
キサマ…それが狙いか!?

「本当…貴方は若いのに、女心を解っているわ!」
次いでアメリアさんも同じようにウルフの頭を抱き抱え、パフパフのご褒美を行い褒め称える。
当のウルフは嬉しそうだ………ムカツク!

「さて…お姉さん!オルテガさんとはお知り合いのようですが、何処へ行ったのかご存じありませんか?」
これ以上ウルフを誘惑されては敵わないので、美女二人のパフパフ攻撃から引っ張り寄せ、話題を元に戻そうと試みる。

「いえ…今どこに居るのかは………でも以前この町に来た時に、魔の島へ渡る方法を探しているって言ってたの!その時は収穫無しだったけど…私がその後で情報を集めたのよ!この町の南端に住んでいるジイさんが知っているらしいの!オルテガ様にその事を伝えたいのよね…何処に居るのかしら?」

逆に居所を尋ねられた。
知らねーから聞いてるのに、尋ね返すなよ!
「やはりオルテガさんは『魔の島』へ渡る正しい方法を入手して居らず、強引な方法で『魔の島』への上陸を決行する様ね…つまり、己の肉体への負担を顧みず、泳いで魔の島へ行くつもりよ!」
もうしょうがないから私が導いてあげますよ。

「…すげーなアルルパパは!」
「き、危険よ!止めないと!!」
「そうよ…早く止めないとオルテガが!!」
オルテガさんの娘と妻が血相を変えて心配するが…

「いや…止めようにも、今現在何処にいるのか分からない事には…それに既に手遅れかもしれないし………今僕等に出来る事は、少しでも早く魔の島へ行く方法を入手する事だよ!」
冷静に状況を判断し結論を下すお父さん。格好いいです。

「な、何言ってるんですか!?このアレフガルドの海を見た事ないんですか!?太陽がないから真っ暗で、方向感覚も無くなり、水温は極寒と言っていいレベル…尚かつ、魔の島近海では常に波が荒れており、泳いで渡る事など不可
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