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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
やる気、元気、メルキど?
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!」
これこそ浮気の現場よね!?
何なの一体?

「うん…大丈夫だよ。誰も居ない!」
「ふぅ〜…ここでもかと思っちゃいましたよ…ありがとうございますリュカさん」
………あぁ!
アルルパパの成果確認だったのね。

「ちょっと、何なのよ!説明しなさいよね!」
「うるさいわね、アンタは黙ってなさいよ!」
言い方が酷い…相当先程の事を気にしてるのね…

「申し訳ございませんでした。アルルは…彼女は貴方のお腹の中に、オルテガの子が宿ってないかを確認しただけなのです…」
彼女と父親の無礼を詫びるのは、出来の良い彼氏兼息子です。

「はぁ?良く見なさいよ!私が子供を産んだババアに見えるの!?まだピッチピッチなんだからね!」
「「な…こ、子供を産んだババア!?」」
この馬鹿女…言葉を選べ!

「ふざけんな小娘!私なんか3人も出産したのに、このプロポーションを意地してんのよ!」
そうよ、私のお母さんは美しく可愛く素敵なんだからね!
その遺伝子を私は受け継いでるんだからね!!

「私だってアルルを産む以前の体型を、頑張って維持してきたんですよ!」
そうだそうだ!
きっと三十路を過ぎ去ってるはずなのに、そんな風には全然見えないんだぞ!

「ご、ごめんなさい…と、ともかく…ここでは何だから、私の家で続きを…」
流石に事態を理解したのか、たじろぎながら謝り、町中での騒動を回避しようと自家に招こうとするフィリさん。
お父さんとお兄ちゃんが、ご立腹三人娘を宥めつつ、フィリさんの案内に従いついて行く。



先程アルルさん達が騒いだ場所から少し離れた所に、メルキドでは一般的な集合住宅が存在し、そこの一室がフィリさんの(ねぐら)だ。
なぜ“(ねぐら)”と言う表現をするのかと言うと……汚いのだ!

入室と同時にお父さんの顔が激しく歪む程、室内は喧噪としているのだ!
“メルキドでは一般的”と表したが、所謂『低所得層用住宅』の事であり、要約すると『貧乏人が住む汚く見窄らしい住まい』の事である。

私としては前世で暮らしていたボロアパートと大差ない状況に、それ程戸惑いはしないのだが、綺麗好きのお父さんはドン引き状態。
先程まで“隙あらば口説く”スタンスが一転、終始軽蔑視しておりますよ。

「あ、あの…機嫌を直して貰えませんか?これじゃ話も出来ないのですか…」
お父さんが嫌悪から口を開こうとしないので、渋々ながらお兄ちゃんがマイパーティーの女神3人を宥めるべく口を開く…

「………ティミー……分かってるの?私はババアって言われたのよ!子供を産んだ女はババアって!」
「そうよティミー君…私もビアンカさんも、競争率の高い夫の為に、日夜努力して美貌を維持しているのに、ババアって言われたんですよ。許せると
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