第五十八話 東京の紫陽花その十一
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わ」
速水がが言ったもう一つの話だとだ、咲は聞いてわかった。
「ひょっとしたらね」
「そうなの」
「その時は正直に言えばいいわ」
「そうなの」
「そうよ、そうしたことも経験のうちだから」
母は咲に余裕のある顔と声で話した。
「人生のね」
「そうなの」
「いいことも嫌なこともね」
その両方がというのだ。
「人生の経験だから」
「これからのことはなのね」
「経験してね」
そうしてというのだ。
「そのうえでなのね」
「人生の糧にしてね」
「それじゃあね」
咲は母の言葉に頷いてだった。
そうして母と共に夕食を摂った、そうして父も出迎えてそのうえで楽しく過ごした。だがこれから起こることに内心身構えていた。
第五十八話 完
2022・4・8
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