第四百六十六話
[8]前話 [2]次話
第四百六十六話 隅から隅まで
従姉はここで亜美に忠告する様に言った。
「身体は隅から隅まで洗うんやで」
「全部洗うんやね」
「耳の後ろとか脇の下とか」
そうした部分もというのだ。
「それで足の指もやで」
「うち全部洗ってるで」
「そやったらええで、お風呂に入ったら」
その時はというのだ。
「もうな」
「隅から隅までやね」
「もう全部な」
それこそというのだ。
「身体の全部洗うんやで」
「そうせなあかんねんね」
「足の指かてな」
「洗わんとあかんねんね」
「洗わんと何処も匂いするさかい」
それでというのだ。
「もうな」
「隅から隅まで全部やね」
「洗うんやで」
「お風呂に入ったら」
「そやで、汚れも侮ったらあかんし」
それにというのだ。
「垢もやし」
「匂いもやね」
「全部な」
それこそというのだ。
「侮ったらあかんねん」
「洗わん場所は匂うんやね」
「そやで、特に女の子はな」
従姉はさらに話した。
「匂うで」
「そんなん」
「男の子よりもな」
「男の子の方が匂うんちゃうん」
「それがちゃうねん」
亜美に真顔で話した。
「体臭は女の子の方がきついさかい」
「そうやねんね」
「そやから余計にな」
「女の子は奇麗にせんとあかんねんね」
「隅から隅まで洗って」
その様にしてというのだ。
「匂いはせん様にしよな」
「逆にええ匂いになる様にするんやね」
「そやで」
まさにとだ、従妹は亜美に隅から隅まで洗うことの大事さと女の子の体臭の話もした。どちらも侮ってはいけないと。
第四百六十六話 完
2022・4・27
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ