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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第二幕その四

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「注意しないとね」
「歴史を学ぶうえで間違えるね」
「そうなるね」
「ついついシェークスピアの作品が真実に思えて」
「そうなるね」
「そしてシェークスピアは極端にしても」
 それでもというのです。
「氏真さんもそうだよ、ついつい信長さんや家康さんが凄くてね」
「引き立て役とか悪役になっていて」
「過小評価されて」
「貶められてるんだね」
「真実とは違って」
「そうなっているよ、このことに注意して真実を見たら」
 そうすればというのです。
「夫婦生活についてもね」
「立派な人なんだね」
「色々なことを含めて」
「そうなんだね」
「そうだよ、しかし五十年そして六十年となると」 
 先生は本を読みつつ遠い目になって語りました。
「長いよね」
「そうだよね」
「日本で十六年は一昔っていうけれど」
「五十年でその三倍以上だしね」
「長いよね」
「そうだよ、その五十年六十年一緒にいられることは」
 夫婦生活で、というのです。
「凄いよ」
「全くだね」
「そのことは凄いよね」
「本当にね」
「長いものだよ」
「だから祝われるべきでね」
 それでというのです。
「祝われるんだよ」
「そうだよね」
「結婚式も祝うべきものだけれど」
「金婚式もそうだね」
「そしてダイアモンド婚式も」
「そうしたものだよ」
 先生は皆に言いました。
「是非共ね」
「現実離婚って多いし」
「人間は必ず死ぬものだし」
「どちらかの人が亡くなることもね」
「そのこともあるから
「だからね」
「そう、そう思うと」
 本当にというのです。
「五十年六十年一緒にいられたら」
「どれだけ素晴らしいか」
「考えれば考える程だよね」
「だから祝わないと」
「是非共」
「そう思うよ」
 こう言いつつです、先生は本を読んでいきました。そうしてそのうえで学問を楽しんでそうしてでした。
 大学の食堂の一つでお昼ご飯を食べます、そのお昼ご飯はナポリタンとサラダですが。
 皆はナポリタンを食べる先生にこう言いました。
「先生日本に来てからスパゲティをよく食べるけれど」
「ナポリタンもよく食べるね」
「日本のスパゲティをね」
「そうして楽しんでいるね」
「いや、スパゲティのソースは美味しいものが多いけれど」 
 それでもとです、先生はオレンジ色のそのスパゲティを食べつつ応えます。
「ナポリタンもいいよね」
「そうだよね」
「中にソーセージやピーマンやマッシュルームも入っていて」
「そのことも美味しいよね」
「しかもこの食堂のスパゲティって本格的で」
「オリーブオイル使って大蒜も入っていて」
「余計に美味しいね」
「しかも量も多いしね」 
 先生はこちらのお話もしました。
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