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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第二幕その一
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               第二幕  結婚について考えて
 先生はこの日も大学のご自身の研究室で学問に励んでいました、今は本を読んでそうして学問を楽しんでいます。
「うん、やっぱりどんな出会いでも幸せな夫婦ならね」
「それが一番だよね」
「何といっても」
「そうだよね」
「そう思うよ、今川氏真さんのことを調べているけれど」 
 先生は皆に今読んでいる本の主題の人のことをお話しました。
「この人はずっと夫婦仲がよかったんだ」
「ええと、今川氏真さんって」
「桶狭間で死んだ今川義元さんの息子さん?」
「何か駄目だったって言うね」
「そう言われてるわね」
「お家を滅ぼしたって」
「いや、お家自体はずっと続いたんだ」
 先生は皆にお話しました。
「明治時代までね」
「へえ、そうだったんだ」
「あの時に潰れたんじゃないんだ」
「滅んでいないのね」
「戦国大名としては終わったけれど」 
 それでもというのです。
「一旦北条家に身を寄せて徳川家康さんのところに行って」
「それでなんだ」
「ずっと残ったんだ」
「明治時代まで」
「江戸時代の間はずっと吉良家と同じ高家として残っていてね」
 そうしてというのです。
「嫡流は明治時代まで残っていたよ」
「それは驚いたね」
「あの時に滅んだと思っていたら」
「ずっと残っていたんだ」
「それで調べると結構いい政治もしていてちゃんと戦っていたんだ」
 戦国大名としてのこともお話しました。
「そもそも桶狭間で負けた後に武田家と徳川家に挟み撃ちだったしね」
「考えてみたら辛いね」
「どっちも強いしね」
「その両方の家に同時に攻められたら」
「どんな家でも辛いわね」
「それで九年もったんだからね」
 武田家と徳川家という二つの強い家に挟まれて攻められてというのです。
「悪くないと思うよ」
「実は駄目じゃなかったんだ」
「駄目なイメージ強いけれど」
「その実はなのね」
「そうだよ、戦国大名として悪くなくて」
 それにというのです。
「剣術も蹴鞠も抜群で和歌もかなり詠んでいたんだ」
「文武両道だったんだ」
「それは凄いね」
「意外と出来る人だったんだ」
「そうだったんだ」
「しかも気さくに人に秘伝の馬のお薬のことを教えたりしてね」
 そうしたこともしていたというのです。
「信頼出来る人はちゃんと見抜いて用いていたし」
「しかも夫婦仲も悪くなかった」
「凄い人だったんだ」
「色々言われているけれど」
「そうだよ、それで徳川家康さんは幼い頃今川家の人質だったけれど」
 この人のお話もしました。
「よく人質としていじめられていたってあるね」
「そうそう、あの人のお話だとね」
「それで子供の頃苦労したってあるね」
「今川義元さ
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