第二十七話 お菓子を食べつつその十一
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「そうよ」
「あくまで団地のお風呂ね」
「だからね」
「狭いのね」
「そりゃ一戸建てのお家のお風呂とは違うわよ」
「それが現実ね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「そこに五人で入ろうと思ったら」
「無理があるのね」
「どうしてもね」
「それじゃあお風呂に入るとしたら」
「順番で二人ずつね」
「そうなるのね」
「湯舟に二人入ったら一杯一杯でしょ」
湯舟の広さの話もした。
「大体」
「それ位ね、確かに」
「だからよ、交代で入ればいいのよ」
「そうなのね」
「ええ、今日はもう早いうちに寝て」
「今九時ね」
時間を見ればそうだった、見ればお菓子はあと少しになっていてワインも全部なくなりそうである。
「それじゃあ食べ終わったら」
「もう今日は早く寝て」
そうしてというのだ。
「明日の朝はね」
「早く起きるのね」
「お酒飲んだら早く起きるでしょ」
「喉が渇いてね」
「もう起きたら」
その時にというのだ。
「何とかお風呂に行って」
「入ることね」
「二日酔いで死にそうでもね」
例えそうした状態でもというのだ。
「這ってでもよ」
「そこシビアね」
「だってベッドの中にいてもね」
例えそうしていてもというのだ。
「お酒そうそう抜けないでしょ」
「そうなのよね」
一華もそれはと頷いた。
「二日酔い解消にはね」
「お水を飲むのもいいけれど」
これは二日酔いが身体から水分が出て起こるからだ、その頭痛や検体もアルコールが身体から水分を出すことによって起こるものなのだ。
「けれどね」
「一番はね」
「汗をかいてね」
「お酒を抜くことね」
「だからね」
それでというのだ。
「お風呂が一番だから」
「だから這ってでもなのね」
「お風呂場に行って」
「お湯に浸かることね」
「シャワー浴びるだけでも違うし」
湯舟に浸からずともというのだ。
「だからよ」
「お風呂ね」
「入ってね、辛いなら」
「わかったわ」
一華は留奈のここまでの話に酔っているが確かな顔で頷いて応えた。
「そうするわね、私も」
「それで明日学校休むとか言わないでね」
「しないから」
このことも約束した。
「本当にね」
「そういうことでね」
「今すぐ入るのは危ないけれどね」
かな恵はそれは駄目とした。
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