第二十七話 お菓子を食べつつその十
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「私達は難しいわ」
「そうなのね」
「けれどお風呂に入ってすっきりしないと」
「二日酔いは辛いわね」
「どうしてもね」
実際にというのだ。
「私明日の朝絶対に二日酔いだしね」
「じゃあ二日酔いの娘だけ入ればよくない?」
理虹はここで知恵を出した。
「そうしたらいいでしょ」
「そうなの」
「それで多かったらそれぞれのお家に帰って」
そうしてというのだ。
「入ればね」
「いいのね」
「そうしない?まあ一華って結構二日酔いになるけれど」
「お酒弱いのかな、私」
「弱いっていうか飲む時凄いから」
かなり飲んでいるとだ、理虹はきのこの山を口に入れつつ答えた。
「だからよ」
「それでなの」
「そう、お酒好きでしょ」
「大好きよ」
否定しない返事だった、それも全く。
「実際にね」
「それで強いお酒でもかなり飲むわね」
「ワインもアルコール度結構あるしね」
日本酒並である、少なくともビールよりは高い。蒸留酒は別にしても無視できない高さと言えるだろう。
「だからね」
「そう、それでね」
「そのワインをかなり飲んでるから」
「だからね」
その為にというのだ。
「他のお酒もそうだし」
「そういえば一華ってビールもかなり飲むわね」
留奈も言ってきた、今は小さいあんドーナツを食べている。
「何度もおトイレ行きながら」
「ビールって身体冷えるわね」
一華は留奈にも答えた。
「それでおトイレ近くなるわね」
「そうしながら飲むわね」
「ええ、ビールはね」
「そのビールもね」
まさにというのだ。
「凄く飲むから」
「だからなのね」
「二日酔いにもなるわよ」
「そうなのね」
「お酒は弱くないみたいだけれど」
それでもというのだ。
「飲む量がね」
「多いのね」
「それでよ」
それが為にというのだ。
「二日酔いになるのよ」
「そうなのね」
「本当に飲み過ぎだから」
それでというのだ。
「今も心配してるのよ」
「じゃあ二日酔いになりたくなかったら程々ね」
「そう、程々に飲まないとね」
「やっぱりそうなるのね」
「今はもう手遅れだけれど」
既に飲み過ぎだというのだ。
「もうね」
「自分でもそう思うわ」
「けれどね」
それでもと言うのだった。
「お風呂に入って治るのならね」
「入ればいいのね」
「ええ、ただ本当に団地のお風呂って狭いから」
「この団地のお風呂は広い方よね」
「団地のお風呂としてはね」
あくまでとだ、留奈は釘を刺す様にして言った。
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