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おぢばにおかえり
第七十話 詰所はお家その十四

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「先輩は無茶苦茶奇麗ですよ」
「何処がよ」
「僕嘘吐いていないですよ」
「そうかしら」
「本当にトップアイドルか声優に」
 そうした人達にというのです。
「なれますよ」
「またそう言うし」
「このことも本気ですよ、まあそうしたお話してる間にもうすぐになりましたね」
「ええ、自転車だとあっという間ね」
 あれこれお話している間にもう駅を通り過ぎました、ガレージの下を通り過ぎてそこからさらに行ってです。
 道をさらに進んでラーメン屋さんに着きました、新一君はやっぱりかなり食べました。ただお金を払う時にです。
 新一君は私が先輩だからと全部払おうとしたらこう言いました。
「親から今日行くって言ったらお金貰ってまして」
「そうなの」
「ですから先輩の分もあるんで」
「いいわよ、そんなの」
 私はすぐに断りました。
「というか後輩だからね」
「先輩がですか」
「出すわよ」
「いいですよ、それだったら僕の分は僕で出します」
 新一君はきっぱりと言いました。
「そうします」
「いいの?」
「お金にルーズだったり図々しいの嫌いですから」
「そういえば図々しい親戚の人嫌ってたわね」
「そういう人見てきたんで」 
 だからというのです。
「だからああはなるまいで」
「そうなのね、それはいいことね」 
 私も新一君の長所だと思いました。
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