第十二話:助っ人登場!?意外過ぎる救世主!!
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えていたネロもそれに気づき、突然の現象の変わり具合に少年たちは驚愕が隠せない。
「今、わたしたちのいる場所は先ほどの場所とは違う”世界”だ」
「は…?違う世界」
少年たちにとっては出鱈目な真実を告げるナメック星人は頷き、少年たちと目を合わせた。
「わたしがおまえたちを助けれたのは次元移動を可能とする協力者の助力だ…。先ほど、紹介遅れたが、改めて名乗らせてもらおう」
「わたしは”ネイル”。100年前、おまえたちのいる世界とは別の世界から来たナメック星人」
「!!?」
その名を聞いたネロは限界までに目を見開き、ネイルを見つめ…――。
「そして、わたしの協力者…」
『その先はいいわ、私に名乗らせて頂戴』
ネイルを見ていたラクサスたちは、満月の方向から聞こえる声にパッとそちらへ意識を向けた。
少年たちとネイルを転移させたであろうその存在はセイラとは別の柄と特徴的な着物を着こみ、その手に盃を手にしながら歩いてくるであろう女性。
真っ白な肌と輝いているようにすら見える黄金の髪を靡かせ、美しく笑う絶世の美女。
あらゆるイレギュラーにより、あり得ないはず邂逅。
しかし、曲がりに曲がった正史とは別の世界により、今それは始まった。
本来の世界で存在する二人と存在しないはずの二人。
曲がりに曲がって、歴史の修正すら不可能となったその世界で始まるのは――
転生のサイヤ人と第二世代の滅竜魔導士。
地球の大魔王だったものと融合したはずのナメック星人。
そして――
「我が名はセレーネ。アースランドの五神竜の一頭の竜」
「月神竜、セレーネ」
本来なら出会うはずのないであろう神の冠を持つ一頭の竜。
歴史修正待ったなしの出会いは、ここで開かれるのだった。
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