第十二話:助っ人登場!?意外過ぎる救世主!!
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
”ハッ!!!”。
緑色の肌の者、とあるナメック星人は己の力を引き出し、セイラへ突撃。
目の前で自身と同等に引きあがった力を感じて警戒の色を変え、セイラは掌に力を込めて現在のパワーで叩きだす――
「―――なっ…」
「フン…がぁッッ!!」
少年たちにとって重かったその一撃をナメック星人は鼻で嘲笑し右手に力を収束してセイラへ重撃な強打をお見舞いする
思いもしなかったカウンターをもらったセイラはなんとか体制を整えようとするも、身体は空中。
一瞬の臨機応変な対応するには、この手の格闘に慣れた相手、それも同レベルの者であったのならそれは十分な”間”だった。
「がはっ…!!!」
木々を追突し破壊しながら吹き飛ばされていたセイラの背中に、いつの間にか回り込んでいたナメック星人の上段蹴りが炸裂し、整えていた呼吸を吐き出させられまた無防備な体制になっていた。
だがセイラはすぐに失いかけていた意識を強く保ち、追撃してくるであろうナメック星人を迎え撃たんとするが…
(は…速い…!?)
既に自身の上に、両拳を握りしめてこちらに振り下ろさんと構えていた者の目がこちらを鋭く見ていた。
またも一手が遅れる――セイラの頭を真っ白にさせる程の重圧とも思えるような一撃が生物が出していいとは思えないほどの打撃音がその空中で響き渡った。
★★★★★★★
(…まだだ)
地面へと追突し、姿が消えたセイラが居た場所を見つめながら彼は思考する。
確かに手応えを感じた。
”通常”の人間なら起き上がるのも困難な攻撃だったに違いない。
”通常”な人間であったのなら、だが。
「!!チィッ…!!」
後ろに浮いていた本の存在に気づいたナメック星人は振り返って掌から光弾を発射させようとするも、先に開いていた本のページから放たれた魔力――雷が彼を襲う。
空中でネロの様に――いや、ネロ以上の空中機動によりその攻撃を紙一重に躱し、次に放たれた電撃を光弾で相殺して新たな一手が来る前にセイラが落下した場所へと全力の飛行する。
白いオーラを身に纏い、通常の飛行以上の速度でセイラへと打撃をしようとするが…煙が晴れたその先にはセイラは居なく、変わりに別の本が浮いていた。
(罠か…!!)
ブレーキするように飛行停止して次の方面へと回避しようとするが…彼の左頬に掌の打撃!
その掌の正体はセイラ、そうナメック星人が次に自分に向かって近接攻撃してくると予測し、更に本を待機させて空中にある本の様に迎え撃とうとしているように見せかけるためのフェイクであった。
彼女が決め手としたのはこの掌底うちであり、そして目の前の存在の機動を削ぐための前座だ。
手刀を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ