第十二話:助っ人登場!?意外過ぎる救世主!!
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見る。
後ろからこちらに近づいてくる気配を感じ取ったのか、友人に接するような気やすい口調で話しかける。
「やぁ、今面白いことになっていてね。 今まで雲隠れしていたナメクジが出てきたみたいなんだ」
魔水晶映像から映し出される映像を見せて、その気配の主は「ふーん」と大きく関心するわけでもなくただ映像を見つめる。
「その”残りカス”みたいなヤツに、なんかさせる気なのかしら?」
「彼、僕を倒した男の息子を鍛えてたんだよね。なら、”この世界”の子とどう向き合うか気になってね」
「鍛えていたのは主人格だったピッコロの方…コイツは知らないわね。大して強かったわけじゃない」
「でも”融合”してたのなら何かしら影響が出ているはずだよ。 ここは長い目で見ようじゃないか」
具体的に数年くらい、と付け足して再び魔水晶映像に目を向けつつ、その横に設置していた魔力測定器、通称MPFを見つめた。
『いつかの未来』で使われているMPFと違い、流れる数字は<Level>で評価されるという点が違うが、そこから映るイレギュラーのレベルが出てくるのだった。
<Level25>
「…25…?脅威的な強さじゃないけど…おかしいわ」
「?おかしい?」
黒魔導士の疑問に対し、それは自身の感想を答える。
現在、魔力を表す魔法装置から映像を見つめる片方の存在は脳内に残る過去の記録を確認しながら外套を纏う人物を注視を続けて。
「25…超サイヤ人に目覚めたばかりのあの男と同等よ、この”ナメック星人”」
★★★★★★★
「今になって姿を現すとは、臆病者の異星人に私相手に何ができるというんですか?」
「……」
嘲笑を浮かぶセイラの前に、自身の攻撃を防いだ外套の存在がラクサスを守るように立ち塞がっていた。
突然の不審者の登場に呆然とするラクサスであったが、痛覚によって悲鳴を上げる身体により立ち上がろうとした力が一瞬抜けて地面に倒れそうになる、が外套から伸びた手がラクサスを支える。
「あ…アンタは……?」
「…自己紹介はあとだ」
「は…いやちょっ…!!」
セイラから目を離さずそれはラクサスの身体を優しく下ろした。
自分の横にいる外套の男とラクサスを見つめながらネロは、外套から露わになっている手を注視した。
その手は…色は、普通の人間に宿る色ではなく、自身がこの世界で眺めることが多い自然の色、緑色の肌。
それは、ネロが前世の記憶で何度も見たことのある、戦士の種族が持つ特徴であった。
「…あんたは…!!」
別世界に転生し、絶対
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