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レーヴァティン
第二百五十三話 蝦夷が収まりその十

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「それは間違いない」
「そうでござるな」
「だから俺達もだ」
「浮島の統一が容易だったでござる」
「そういったものが同じだからな」
「全くでござるな」
「それを為した者こそがだ」
 名も知らないがというのだ。
「真の英傑だ」
「この世界を統一し一つであり続ける様にしたので」
「そうだ、その中で消えたものも多いだろうがな」
「言語や文字でござるな」
「そういったものを統一するとな」
「必然的に使われなくなったものが出るでござる」
「今イギリスは英語だが」
 この言語を使用しているがというのだ。
「アングロサクソンの言語にフランス語が入りだ」
「形成されたでござる」 
 ノルマン=コンクエストによりそうなった、ウィリアム征服王のそれが英語という言語も生み出したのだ。
「そしてその英語がでござる」
「イングランドの言語になりな」
「そして連合王国になり」
「俺達が知るイギリスという国になりな」
 そうなってというのだ。
「英語、言うならイングランド語がだ」
「公用語になったでござる」
「しかしだ」 
 それでもというのだ。
「あの国は四つの国から成る」
「イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド」
 智はその国々を挙げていった。
「合せて連合王国でござる」
「そうだな」
「その四国それぞれに言語があるでござる」
「その通りだ」
 スコットランドにはスコットランド語、アイルランドにはアイルランド語即ちゲール語がありウェールズにも同じだ。
「だが連合王国になりだ」
「イングランド語が公用語となってでござる」
「他の三国の言語は公用語でなくなりだ」
「知らない人も多いでござる」
「そうなっている」
 実際にというのだ。
「ウェールズ語は消えたという者すらいる」
「それな」  
 耕平が応えた。
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