第二十七話 お菓子を食べつつその四
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「悪い人の言う通りにしたりね」
「あと染まったりしてね」
「朱に染まればっていうしね」
「いい人と付き合うといい人になってね」
「悪い人と付き合うと悪い人になって」
そしてというのだ。
「悪い道に入るわ」
「そうよね」
「悪い人が親だと」
その場合はというのだ。
「嫌よね」
「親ガチャって言うけれど」
「親は選べないしね」
「そうよね、ただどんな親でも」
「それにめげたら駄目よね」
「そうよね、むしろそんな親をいつも見て」
例え悪い親でもというのだ。
「悪い人にならない」
「そうしないと駄目よね」
「そうよね」
「どうしようもない屑が親だったら」
富美子はワインを口にしてから述べた。
「もうそんな親にはならない」
「ああはなるまいね」
「そう思って反面教師にして」
富美子はまた一華に話した。
「そうしてね」
「自分はそうならない」
「そうならないとね」
「むしろね」
「悪い親を持ったら見習わないでね」
「いつも観てね」
「そうした悪い人にならない」
そう心掛けることだというのだ。
「それが大事よね」
「そういうことよね」
一華もそれはと頷いた。
「要するに」
「そうよね、ああはなるまいって」
そう思ってというのだ。
「反面教師にすることもね」
「大事よね」
「そうしていくこともね」
まさにというのだ。
「本当にね」
「その通りよね」
「最低の人間が親だったり傍にいたら」
留奈もワインを飲んで述べた。
「もうね」
「絶対にそうならない」
「そう心に誓って」
「見ていって」
「悪いお手本にしないとね」
「そうよね、影響受けたらね」
それこそとだ、一華は苦い顔で述べた。ワインを飲んでいるがその酒の苦さでそうした顔になっている訳ではないことは明らかだった。
「自分も悪人になるからね」
「子供は親の背中見て育つっていうけれど」
「そうした意味で背中見たくないわね」
「そんな親にはね」
「というか人の親になるならね」
理虹も言う、見れば彼女もワインを飲んでいる。
「まともな人にならないとね」
「そもそもね」
「よくいるお酒飲んで暴れて家族に暴力振るったりね」
理虹はそうした輩の具体的な例を挙げていった。
「ギャンブルとかに狂ったりね」
「あと麻薬ね」
「働かないで何も出来ないのに偉そうなことばかり言うとか」
「ヒスばかり起こして喚き散らして家に揉めごとばかり起こして遊んでばかりとか」
「そんなのにならない」
「そもそもね」
「褒められた人でなくても」
例えそうであってもというのだ。
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