第十一章『幻想の日常』
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て弾幕とスペルカードの練習でもしているんでしょ」
「だんまく?」
聞いたことのない単語だ。
「輝はあの時いなかったわね」
「あの時?」
「紫から武器を貰った後よ。あんた寝るとか言ってそそくさ宴会から外れたじゃない。あの後紫が渡したのよ」
「そういうことですか」
「一様説明しとくわ」
霊夢は徐に左手を外に向けた。
すると、手から御札が発射され、中くらいの岩を粉砕させた。
「・・・・・・・・」
輝はその光景を見て開いた口が塞がらなかった。
「アレが弾幕。当たると痛いわよ」
当たり前だ。中くらいの岩だが粉砕できる威力だ。痛いわけがない。
「人によって弾幕の形と速さが違ってくるわ。気をつけてね」
「霊夢さん、俺が撃てると思いますか?弾幕を」
「霊気があれば簡単よ」
「れい・・・き?」
「妖力みたいなもんよ」
「俺にあるんですか。その霊気って言うのが」
「紫が言ってたけど、輝は結構霊気が高いからって、あの二人は紫にいじって貰ったみたいだけど」
自分の手を見る。全く持って実感がない。高いのなら外界で幽霊を見ていてもいい筈だ。霊力と霊気は違う種類なのかも知れない。
「弾幕を撃つには形をイメージするの。イメージが出来たら撃つように意識する」
霊夢のように手を外に向け、弾幕のイメージをし、霊夢が破壊した岩よりやや大きい岩に狙いを定めた。
手から放たれたのは、六角形の長い棒の形をした弾幕だ。
弾幕は岩を破壊はしなかったが突き刺さった。
「出た」
「面白い形の弾幕ね」
弾幕の出た手を見た。一体どんな原理をしているのか、まことに不思議である。
「んじゃ、次はスペルカード」
取り出したのは一枚のカード。大きさはデュ○ルモン○○ーズ位だ。カードにはモンスターの絵ではなく、陰陽玉が描かれていた。
「簡単に説明すれば、技を出すカードね」
「なんでカードなんかに?」
「なんでって言われても・・・・・説明するの面倒だからパス」
(パスかよっ!!)
「いいじゃない、細かいことは。あんたにとっては好都合じゃない。いちいち屍探す手間はぶけるわよ」
「確かに好都合ですね」
スペルカードに技を入れとけばすぐに屍を出せて戦うことが出来る。
「どうやって入れるんですか技を」
「弾幕と一緒でイメージすればいいだけ」
以外と簡単な弾幕とスペルカードの作り方。
「ハイこれ」
渡されたのは約三十枚近くある白紙のスペルカードの束。
「こんなに?」
「紫からよ」
「え?」
「あいつ等には十枚ちょっとだけなのに。紫に目をつけられたわね。気をつけなさい。面倒なことに巻き込まれるから」
輝は霊夢からスペルカードの束を受け取って、食事を再開した。
(こんど会ったらお礼言わないと)
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