第二十七話 お菓子を食べつつその二
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「その言うことを信じたらね」
「大変よね」
「根っからの悪人もいるからね」
「世の中にはね」
「だからね」
それが為にというのだ。
「誤解をしないこともね」
「大事よね」
「悪人を悪人とちゃんと見て」
そうしてというのだ。
「近寄らない、そしていい人もね」
「いい人ってよね」
「ちゃんと見て」
誤解せずにというのだ。
「聞くことよね」
「それも大事よね」
「いい人の言うことはちゃんと聞かないとね」
「駄目よね」
「例えばね」
かな恵は飲みながらさらに話した。
「試合に負けて部員全員丸坊主にさせて自分はしない顧問の先生とか」
「もうどう見てもね」
「悪い人よ」
「そんな先生絶対によね」
「生徒に丸坊主にしろって言うなら」
それも全員にだ。
「自分の教え方にも問題があってね」
「そうなったからね」
「教え方に問題がなくてね」
「生徒にだけ問題があるんてね」
「有り得ないから、それで先生も丸坊主にしないなら」
それならというのだ。
「確実によ」
「悪い人よね」
「自分の責任は感じないでね」
「相手に責任があるとしか考えない」
「こんな人絶対に責任取らないでね」
そうしてというのだ。
「相手に押し付けるから」
「生徒でもね」
「ましてそれで言った次の日丸坊主にした生徒少ないって怒って」
その様になってというのだ。
「生徒に暴力振るうなら」
「もうヤクザ屋さんと一緒ね」
「ヤクザ屋さんは悪いことって皆わかってるから」
かな恵はワインをがぶ飲みしながら話した。
「皆警戒して何かあったら通報するけれど」
「学校の先生は表のお仕事だしね」
「しかも先生様とか聖職者とか言われて」
「尊敬する人も多いしね」
「先生って言うだけでね」
その職業だけでだ。
「まして公立だと公務員だし」
「そうそうクビにならないわね」
「それで学校って閉じられた世界だしね」
富美子はシニカルな目で述べた、一口羊羹を何個か食べてそうしてワインを飲む。羊羹だけでなくワインも美味そうである。
「悪事がばれにくいのよね」
「そうよね」
「だから暴力振るってもね」
「ばれないのよね」
「だからね」
それ故にとだ、一華に話した。
「そうしたことする先生もクビにならないでよ」
「残り続けるのよね」
「だから聖職者とか言われていても」
それでもというのだ。
「実は最低な人がね」
「残るのよね」
「悪人がね」
「それでそんな悪人の言うことはね」
「聞いたら駄目よね」
「学校の先生っていうことに惑わされないで」
その職業が持つ権威にというのだ。
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