暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第117話:大人は子供を助けるもの
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……」
奏の言葉に、翼はやや歯切れ悪く答えた。その様子にクリスが違和感を覚え首を傾げるも、疑問を表に出す前にマリアが話に加わって来た。
「私のS.O.N.G.編入を後押ししてくれたのも、確かその人物なのだけど……なるほど、やはり親族だったのね」
納得した様子のマリアだったが、肝心の翼は複雑そうな顔をしている。先程に続き親族の話だと言うのに微妙な顔をする翼に、マリアもやはり違和感を覚えたのか不思議そうな顔をせずにはいられない。
「どうした?」
「ん〜、あ〜……」
「天羽先輩、何か知ってんのか?」
「知ってると言えば、まぁ……」
今度は奏の歯切れが悪くなった。言いたい事は割かしはっきり言う彼女にしては珍しい。
つまりはそれだけ複雑な事情があるという事か。そのことに気付いたマリアが口を閉ざすと、発令所に未来が入って来た。
未来の存在に気付くと、奏はこれ幸いと言わんばかりに手を上げて未来に声を掛けた。
「よっ、未来!」
「奏さん、どうも」
「響の様子か?」
「はい。さっき見てきました」
未だ目覚めぬ響を心配して、未来は本部に頻繁に足を運んでいた。本来であれば部外者をホイホイ本部に入れるようなことは出来ないのだが、未来の場合は事情が事情なので殆ど特例で顔パスで入れる状態であった。
「生命維持装置に繋がれたままですが、大きな外傷も無いし心配いりませんよ」
未来の心情を慮ってか、慎二が気遣う様にそう話した。それを聞いて未来はどこか儚げな笑みを浮かべながら感謝の言葉を口にする。
その時、発令所の照明が消えモニターに大きくアルカノイズ出現の表示がされた。
「ッ、アルカノイズの反応を検知!」
「座標、絞り込みます!」
オペレーター2人が素早く状況を確認し伝える、
その結果、アルカノイズが出現したのは今本部が入港している港のすぐそばの発電所である事が分かった。
正面モニターにはアルカノイズにより、直ぐ傍の発電施設が破壊されつつある様子が映し出される。
「まさか、敵の狙いは…………我々が補給を受けている、この基地の発電施設!」
「頭使うじゃねえか! 旦那! アタシのギアはどうなってる!」
「ちょっと待て、今確認する!」
「何が起きてるデスか!?」
急激に慌ただしくなった発令所に、切歌と調の2人が飛び込んできた。あおいと朔也の2人は、次々と入ってくる情報を発令所に居る面々に伝えた。
「このドックの発電所が襲われてるの!」
「ここだけではありません! 都内複数個所にて同様の被害を確認! 各地の電力供給率、大幅に低下しています!」
今このタイミングでの電力供給のカットは色々な意味で痛い。ギアの改修にも影響が出るし、何より生命維
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