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ソードアートオンライン アスカとキリカの物語
アインクラッド編
皿洗いと町開き
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口を開く。

「・・・・・・団長が一番攻略に真面目って気がしたからかな」
「真面目?」
「なんて言ったらいいんだろな・・・・・・確かに〈ドラゴンナイツ〉とか〈風林火山〉も攻略組ギルドとして活動してるけど・・・・あの人は本当にボス攻略に全てを賭ける、みたいな感じだったから・・・・かな」

それはキリトも少なからず同意できるので、頷く。
まるで感情を表に出さない男だが、ヒースクリフはいざボス戦となるとかなり積極的に活動する。
この間など、一人でボス戦に必要な情報を集めてキリトは凄い、と思うより呆れた記憶がある。
まあ、アスカも超生真面目攻略組メンバーなので、そこらへんが気が合ったのだろう、と解釈する。
そこで、アスカは少しだけ遠い目になる。

「まあ、実際に入ってみたら意外とノリのいい人が多くて困ったけどな。制服なんて俺と団長に無断で作成してたからな・・・・・・」
「やっぱりあれ、アスカが選んで着たわけじゃないんだ」
「当たり前だろ。最初はそんな派手な制服は着ないって言ったんだけど、完成させるまでにありえないほどのコルを注ぎ込んだからって、経理のダイゼンさんに泣く泣くお願いされて仕方なく・・・・」
「・・・・着た、と」

今度はアスカが頷く。

「それに団長が『アスカ君が先頭に立った方がより効果を狙える』とか言ってきたから少しヤケクソ気味になって酒場に突入したし」

どうやら見た目の完璧は雰囲気とは異なり、ギルド内では中々に楽しげなことが起こっていたらしい。
思わず笑ってしまったキリトはそのまま口を開く。

「まあ、確かに効果は抜群だったと思うよ。クラインやわたしはともかく、エギルでさえびっくりしてたからなー・・・・・・今まで散々地味目な装備を纏っていたアスカがあんな超ド派でな服装でやって来るとはさすがに予想外」
「・・・・キリトだって黒一色だろ」

キリトが少しからかうと、素早くアスカから反撃をくらってしまう。

「うぐっ・・・・わ、わたしは変装するために仕方なく黒色の装備にしているだけであって決して好きこのんでああしているわけじゃない」

本音を言えば服装をコーディネートするのが面倒なので、黒一色の方が楽という理由も含まれてはいるが黙っておく。
しかし、一年近くの付き合いでキリトがそういうことに無頓着であると概ね理解しているアスカにうろんな目を向けられる。
キリトは焦って補足説明を行う。

「ほ、ほら。私服は黒じゃないだろ?」

今のキリトはシンプルなデニムのショートパンツに無地の白色Tシャツ。
女の子らしいかどうかは疑わしいが、断じて男っぽい服装ではない。

「まあ、黒色ではないな・・・・」
「だろ?」

そこで、ふと思い出したようにアスカが疑問を口にする。

「あれ
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