第七十話 詰所はお家その十三
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「お家まで」
「もう完全にお家ね」
「先輩詰所にはずっと行かれてますよね」
「おみちの人はね」
それも代々になるとです。
「おぢばに帰ったら泊まることが常だから」
「それで、ですよね」
「ええ、もう第二の我が家というか」
「同じ位ですね」
「馴染みあるわ」
そのお家とです。
「そうなっているわ」
「そちらに送らせてもらいます」
「悪いわね」
「ですから女の人それも先輩みたいに奇麗な人一人にしたら駄目ですから」
「またそこでそう言うし」
奇麗だの何だのとです。
「全く」
「それが嫌ですか」
「そうよ、私が奇麗だったら」
それこそです。
「奥華にどれだけ奇麗な人がおられるのよ」
「確かに奇麗な人ばかりですね」
奥華の人達はです。
「教会の奥さんにしても娘さんにしても」
「そうでしょ、大教会長さんの奥さんもだし」
「小柄でお奇麗ですね」
「新一君は平野の系列だけれど」
私は八条で、です。同じ大教会でもそこは違います。
「平野も奇麗な人多いわよ」
「はい、かなり」
新一君も心当たりがある感じでした。
「そうですね」
「私はブスって言われたことあるから」
子供の頃のことですが。
「全然よ」
「そのブスって言った奴がおかしいんですよ」
「そうかしら」
「はい、僕から見れば」
本当にというのです。
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