第三十一話 鶴の酌
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那様!私・・私・・・
実は旦那様に秘密にしていたことがあるんです!」
和樹に秘密にしていたことを全て話し始める。
自分は人間じゃない事や昔、和樹に助けられたこと恩返しのために和樹に仕えていることなど全て話した。
和樹「なるほどな・・・あの時助けた鶴だったのか・・・・・・やっぱりな・・」
いろは「え!?旦那様もしかして、私の正体を見抜いていたのですか!?」
和樹「薄薄とな・・・それより右足に巻いている布
もしかしてあの時の奴か?」
いろは「はい・・・今では私の大切なお守りです」
体を少し屈め右足に巻いている白い布を優しく撫でる。
和樹「そうか・・・・でそれがいろはが俺に話したかったことか?」
いろは「でって・・・旦那様は私を咎めないのですか!」
和樹「それは何に対してだ・・俺に対して隠し事をしていた事か?」
いろは「そうです!!」
和樹「人間誰だって隠し事の一つや二つあるもんだぜ。
それをいちいち咎めてたらきりがないよ。
いろは「ですが・・・・・」
和樹「全くいろはは真面目だな・・・そんなに罰が欲しいなら」
いろはに近づき・・・・・額にデコピンする。
いろは「!!??い・・・痛いです・・・」
いきなりデコピンされ驚く。
和樹「これで終わりだこれ以上この事は蒸し返すな。
いつも以上に仕事に励めよ。」
和樹の温かみのある言葉と気持ちを受け取った
いろはは心が熱くなり和樹の胸に抱き付く。
いろは「旦那様・・・旦那様・・旦那様〜〜〜〜〜」
抱き付いたいろはは赤子のように泣きじゃくる。
そんないろはの背中を子供をあやすように優しく撫でる。
それから十五分ぐらいで落ち着きを取り戻し
和樹から離れ和樹の前に片膝をつきひれ伏す。
いろは「旦那様!今日より私いろはは天地神明に誓いまして今まで以上にご主人様にお仕えいたします!」
今までとは違う気迫と目の輝きが変わったのを見た和樹は心から嬉しく思った和樹はさっきまで飲んでいたワインが置いてある席に座りグラスを持つ。
和樹「いろは、一杯もらえるか?」
いろは「はい!旦那様!」
いろはに酌をさせ注がれたワインを飲む。
和樹「うめぇ」
人として一皮剥けたいろはの酌を受け最高の気分になる。
その後部屋の外に待たせていたリーラを呼び。
リーラといろは・・・交互に酌をさせ最高の酒を楽しんだ。
この後調子に乗った和樹はワインボトルを十本(どれも高級品でアルコール度数もそれなりに高い)近く開け。
翌朝二日酔いになった・・・・・だけでは飽き足らず。
風邪まで併発させてしまい学校を休んだ。
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