第三十一話 鶴の酌
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ラがいた
高級ワインとグラスそれにツマミ(柿ピー)をカートの上に載せて。
リーラ「和樹様お待ちしておりました。」
和樹に一礼する。
和樹「おっ・・ワインか・・・これ結構高級な奴だろ。」
カートの上に置いてある年季の入っているワインをじっくり見る。
リーラ「前のご主人様のワインセラーから特にいい物を頂戴して参りました。」
和樹「いいのかそんな高級なもんを俺が飲んでも」
リーラ「そのようなことは気にする必要はありません・・・・和樹様の為ですから・・」
最後の方だけ小声で言い少しだけ頬が赤くなる。
周囲から完璧だの冷徹だのと言われてもリーラも年頃の女の子なのだ。
和樹「そうか・・・それじゃ貰おうか。」
折角なので飲もうと思った和樹はテーブルに座るとリーラはグラスにワインを注ぎ和樹の前に置く。それを和樹はゆっくり飲む。
実は和樹は酒が好きだったりする。
祖父に無理やり酒を飲まれたせいで酒好きになり、中々酔わない体質になっている。
和樹「こんな美味いワインを飲んだのは初めてだな美味しいよ・・リーラ」
リーラ「ありがとうございます。こちらも如何でしょうか?」
つまみの柿ピーもテーブルの上に置く。
実はこの柿ピーただの柿ピーではない。
材料はもちろんの事、最高のものを使っているがこの柿ピーを作ったのはリーラだ。
ある意味、この世で一番うまい柿ピーが和樹の目の前にあるのだ。
何も知らない和樹は無造作に柿ピーに手をつける。
和樹「おっ!これもなかなかいけるぞ。」
リーラ「ありがとうございます。」
顔には出さないが心の中ではかなり喜んでいる。
グラスが空になるとリーラがワイン瓶を片手に持ち和樹のグラスに注ぐ。
そんな最高の一時を楽しんでいると。
コンコン
リーラ「誰だ。」
いろは「いろはです、入ってもよろしいでしょうか?旦那様」
和樹「いいぞ。」
いろは「お楽しみの所申し訳ございません。」
和樹「いや気にすることはないよ所で俺に用があるんだろ?」
いろは「あの・・その・・・・え〜〜〜っと・・・」
眼が泳ぎ何を言ったら言いのだろうと思い挙動不審になる。
和樹「・・・リーラ悪いけど席をはずしてくれないか?」
リーラ「かしこまりました。」
一礼し部屋を出る。
いつもの表情で出て言ったリーラだが内心面白くないと思っていた。
和樹「リーラは部屋から出たぞ、これで言えるだろ。」
少しは言い易くなったかと思ったら今度は和樹と二人きりになったことで緊張してしまう。
時間にして十分ぐらいだがそれ以上に長く感じる沈黙が続く・・・・・
いろは「あ・・あの旦
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