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麗しのヴァンパイア
第四百六十四話

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               第四百六十四話  湯舟に入る理由
 従姉は亜美にさらに話した。
「パーティーに行く前は湯舟にもじっくり浸かるんやで、出来たらお風呂屋さんに」
「行くの」
「そやで、銭湯でもスーパー銭湯でもな」
 その違いはあれど、というのだ。
「じっくりとやで」
「お湯に浸かるの」
「そうしたら身体の匂いが湯舟に出てな」 
 そうなってというのだ。
「身体洗うよりもやねん」
「匂いが落ちるんやね」
「汚れもやで」
「垢とかも」
「そやから湯舟の方がええねん」
 身体を奇麗にするにはというのだ。
「汗も出て身体の悪いもんも出て」
「余計にええねんやね」
「そやで、サウナもあったら入って」
 そちらもというのだ。
「汗かいてやで」
「身体の悪いもん出すんやね」
「匂いも汚れも」 
 その両方をというのだ。
「シャワーよりずっと取れるし香りのするお風呂に入ったら」
「香りが身体につくんやね」
「そうなるさかい」
 だからだというのだ。
「余計にええさかい」
「湯舟がええんやね」
「普段はシャワーでよくとも」
「ここぞって時はやねんね」
「お風呂に入って」
 そうしてというのだ。
「じっくりとやで」
「匂いや汚れを落として」
「身体の悪いもんも」 
 これもというのだ。
「すっきりしてやで」
「行くんやね」
「そやで、それでめっちゃ奇麗になるから」
 風呂に入ってというのだ。
「ええ匂いもする様になって」
「ボディーソープにやね」
「シャンプーとかリンスの香りに加えて」
 そしてというのだ。
「お風呂の香りも入るから」
「めっちゃええ香りになるから」
「お風呂に入るんやで」
 パーティーの前はと言うのだ、そしてだった。
 従姉は亜美にだ、さらに話すのだった。お風呂に入ればどうなるかと従妹に対して極めて熱心にそうしていった。


第四百六十四話   完


                  2022・4・14
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