第一幕その一
[2]次話
ドリトル先生のダイヤモンド婚式
第一幕 素敵な曲
ドリトル先生は今は大学のご自身の研究室で動物の皆と一緒にある曲を聴いていました。そうしてこう言いました。
「何度聴いてもいい曲だよね」
「そうだよね」
「奇麗で落ち着いた曲だよね」
「こうして昼下がりに聴くと格別だね」
「それもお茶を飲みながらだと尚更よ」
「本当にね」
「素晴らしいものだよ」
「そうだね、金婚式はね」
この曲はというのです。
「素敵な曲だよ」
「先生も好きだよね」
「それでよく聴いてね」
「僕達にも聴かせてくれるね」
「一緒に」
「うん、だからね」
それでというのです。
「今も一緒に聴いたんだ、ただ」
「ただ?」
「ただっていうと」
「どうしたの?」
「うん、金婚式はね」
今かけている曲のタイトルのお話もしました。
「素晴らしいものだね」
「結婚して五十年」
「それだけ一緒にいられるなんてね」
「滅多にないことだからね」
「素晴らしいことだよね」
「それだけでね」
「そうだよ、半世紀の間一緒なんて」
それだけ一緒にいられるとはというのです。
「滅多にないことで」
「是非祝福すべきだね」
「五十年離れず一緒にいられた」
「その素晴らしいことは祝福しないと」
「結婚してからそれだけいられたことに」
「そう、だからね」
それでというのです。
「こうして曲にもなったんだよ」
「いや、そうだよね」
「そう思って聴くと尚更よ」
「とても素晴らしい曲で」
「聴いていると幸せになれるね」
「そんな気持ちになれるよ」
「それでね」
先生は紅茶を飲みながらさらにお話しました、飲んでいる紅茶は大好きなホットミルクティーです。
「もう一つあるからね」
「もう一つ?」
「もう一つっていうと」
「金婚式は五十年だね」
結婚してそれだけの歳月が経られているというのです。
「そして六十年があるね」
「あっ、ダイヤモンド婚」
「それだけあったね」
「そうだったね」
「そう、五十年でも凄いけれど」
それでも充分に尊いのにというのです。
「六十年も経たね」
「もっと凄いものがあったね」
「ダイアモンド婚式が」
「そうだったね」
「それでけ経たら」
それならというのです。
「どれだけ素晴らしいか」
「二十歳で結婚しても八十歳」
「そこまで一人の人が生きられることは今は結構あるね」
「昔は少なかったけれどね」
「七十で古稀っていったし」
「それが夫婦揃ってってね」
「滅多にないことだから」
「それが出来たら」
夫婦一緒に結婚して六十年の歳月を共に過ごせたらというのです。
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