第五百一話 コンサート会場でその十一
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「似合うかな」
「はい、とても似合います」
ベルは邪気なく答えた。
「凄く」
「それな何よりだよ、じゃあ一緒に泳ごうか」
「あっ、今からちょっと一輝さん達とビーチバレーの準備するんで」
「えっ、それでなのかい」
「ちょっとそれは」
「断われないかい?」
ヘスティアはベルにすがる様にして問うた。
「折角だし」
「いや、こうしたことはしないと」
「ビーチバレーは出来ないかい?」
「皆さん楽しみにしてますから」
ここでも邪気なく言う。
「ですから」
「折角水着選んだのに」
「どうして選んだんですか?」
「いいよ、じゃあ準備頑張って来るんだ」
ヘスティアはいささか切れて述べた。
「けれど後でだよ」
「はい、一緒に泳ぎましょう」
「絶対にだよ」
こう言って嫌々ながらもベルを送り出した、そしてその後で彼女はロキから笑ってこんなことを言われた。
「自分競泳水着はスタイル出るからやろ」
「そうだよ、実はビキニよりも出るからね」
ヘスティアも否定しなかった。
「これを選んだんだよ」
「やっぱりそうか」
「それでベル君を悩殺しようと思ってるのに」
「気付かんな」
「全く、何時になったら気付くんだ」
「何時やろな」
「このままじゃヴァレン何某君に取られるよ」
ヘスティアはこうも言った。
「そうなったらどうなるか」
「アホ、ヴァレンシュタインちゃんはうちのモンや」
ロキはそのヘスティアに怒って反論した。
「それはいつも言うてるやろ」
「ならいつも見ていてくれないかし?」
「そうしてるわ、あとおどれに協力はせんからな」
「それは僕もだよ」
「そうか、じゃあしっかりせい」
「君の方こそね」
「この二人仲がいいんだな」
三原はそのことがわかった。
「ここでも」
「そうだな」
建御雷も同意して頷いた。
「何処でもな」
「喧嘩する程ってやつか」
「この二人はな」
「そうなのよね、この人達って」
紺のスクール水着の心衣も頷いた。
「いつも思うわ」
「つまり心衣とミルキィホームズと同じだな」
黒ビキニの次子がこう言った。
「あの神様達は」
「そうですね」
青のフリルヒラヒラのビキニの平乃は同意して頷いた。
「見てみますと」
「そう思うと微笑ましい」
ピンクのワンピースの咲も言う。
「あの神様達も」
「心衣はあいつ等大嫌いよ」
しかし本人はムキになって否定した。
「探偵なんてね」
「そう言っていつも何かあったら誰より心配するよな」
「ピンチに駆けつけますし」
「私達もそうだけれど」
「それはたまたまよ」
意固地な顔での発言だった。
「いつもね」
「たまたまにしてはいつも必死で向かってくな」
白のスリングの水着のノア
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