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東條希が大阪弁な理由
東條希が大阪弁な理由
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と僕の腕が止まらなくなっちゃうよ〜……あはwあははははwwww」
「草野くんそれは草」
「やってんね〜」
 
 
草野はそう言いながら延々と顔を殴り続けてきた。痛い。痛い。痛い。早く終わってくれ。希ちゃんが待ってるんだ。
 
 
「あれ草野くん、コイツなんかいつもと様子違うくね?」
「あれ本当だ……オイなんだよその目は! さっさと答えろよ! いつもの変な関西弁でさぁ!!」
「関西弁は変じゃない!!!!」
「うおっ」
 
 
カッとなり草野を突き飛ばす。関西弁は希ちゃんが褒めてくれた自分のいいとこなんや!!
 
 
「「「草野くん!!」」」
「ってて……テメェ……!」
 
 
草野が尻餅をついてる今なら逃げれる! これ以上希ちゃんを一人で待たせられへん! そう考えた自分は急いで走り出した。
 
 
「おい待て!! お前ら追え!!!!」
 
 
草野の仲間達が追いかけてくる。このままだと追いつかれそうや。どないしょう。頭を駆け巡らせる。
 
そうや! この辺りには希ちゃんと歩き回った時に見つけた抜け道があるんやった!
 
曲がり角をいくつか曲がりながら抜け道を抜ける。そこから更にいくつもの角を曲がりそこにあった路地に身を潜める。
 
ある程度の時が経ったが追手は見当たらへん。どうやら撒いたみたいやな。
気がつくと逃げるのに時間をかけすぎてもう夕方になっていた。やばい。早く希ちゃんのとこにいかへんと。
 
 
待ち合わせ場所に着くと遅くなったにもかかわらず、希ちゃんは待ってくれていた。そして怪我をしてた自分を見るなり驚き凄く心配してくれた。
こんなんじゃダメや。いじめられているままじゃ希ちゃんに心配かけてまう。いい加減立ち向かおう。そして平和な生活を取り戻すんや。
 
 
 
だが話はそうはいかなかった。
 
 
 
次の日の朝。学校。
 
 
「秀介く〜んww まさか女子と会ってたなんてねww よりにもよってお、お前がwwww」
「な……なんで……」
 
 
なぜか草野にバレていた。
 
 
「後をつけてたんだよ。撒いたつもりだったんだろうけどな〜元々ここに住んでる僕らに地の利で勝てるわけないだろ! あはははは!!!」
 
 
クソ! 一体どこから見られてたんだ!? しっかり確認したはずなのに! 頭を抱える。そこに草野は追撃をかけてきた。
 
 
「俺は決めたぞ。お前があの子と関わり続ける限りあの子を狙う。俺に逆らってもあの子を狙う。グチャグチャのボコボコにしてやる。お前が楽しそうにしてるとムカつくんだよ!!」
 
 
嘘や。やっと楽しいと思える場所を見つけたのに。やっと久しぶりに仲のいい子ができたのに。何もかもコイツのせいでおしまい
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