第二十九話 飛龍炎誕
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を付着させ和樹の合図でありとあらゆるものを灰にするジンオウガの雷の伝熱を発動させ灰になるようにしていた。
禅「もとよりそのつもりだ!!」
持っていた棒をかざすと火壟魔を召還した大量の紙札が禅の体中に吸収されていき禅自身が火壟魔になる。
それだけではなく紙札がどんどん禅に吸収されていき体がどんどん大きなっていく。
只ならぬ雰囲気に緊張と警戒が和樹の体中に走る。
和樹「アイリ・いろは離れていろ。」
いろは「し・・しかし・・・旦那様!」
和樹「ちょっとばかり派手な戦いになるかも知れない。俺はお前達を戦いの余波でかすり傷一つ負わせたくはない。もし、お前等がかすり傷の一つでも覆ってしまったら俺は自分を許せなくなる。」
この時いろはは目の前の・・・自分の主に隠し事があるにも関わらずこんなにも温かい言葉をかけてくれる。それを思うと胸を締め付けられる。
アイリ「ご主人様・・私はご主人様の勝利を確信しています。」
和樹に一礼しいろはの手を取りいろはを連れて和樹から離れる。
アイリは悔しかった自分の力のなさで和樹に負担をかけていることを・・・・
そして、もう一つ思っていることがあった。アイリ自身どこかで油断していたのかもしれない自分達が襲撃したのだから早々和樹がまた襲われることはないだろうと・・そんな自分の認識の甘さに嫌気がさしていた。
いろはも自分の無力さを覚えながらあることを心に決めていた。
この一件が片付いたら自分が隠していたことを全部和樹に話そうと。
たとえそれが原因で和樹に仕えることが出来なくなっても・・・・・・
一方禅は最後の紙札を吸収し終わる
召還した火壟魔の三倍近くの大きさになり今度はどんどん縮小していき元のサイズに戻ると全身に纏っていた黒いローブと顔に付いている仮面に亀裂が入り粉々になる。
其処に現れたのは全身に漆黒の鎧を纏い。両肩両ひざには角のようなものが付いており顔には神話の怪物サイクロプスの顔を思わせる兜が顔全体を覆っている。
禅「この姿が私が貴様を倒すために修行して得た力だ!!」
和樹「それがどうした」
大して興味がないように言う。
まるで、そんなものを纏っても俺には勝てないという風に。
禅「受けてみろ私の力を!黒炎華!!」
黒い桜の花びらの形をした炎が無数に禅の掌から出て和樹に襲い掛かる。
和樹「こんな技で俺がやられるか・・・閃輝雷翔!!」
右手に持っていた王牙刀を振り、緑色の雷を纏った斬撃が無数の黒い桜の花びらの形をした炎に向かっていき黒い桜を切り裂くが数が多く全てを切り裂けず何枚かは和樹の体に付着するがすぐに消えていった和樹は何も感じないし痛くも痒くもないようだ。
和樹「も
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