仕事の話、悲劇の始まり
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「はぁ〜今日からまた学校かぁ」
僕の名前は白瀬楽人。今日で春休みが終わりまた大学が始まる。大変だなぁ。そう思いながら歩いていると、
「あっ、楽人くん! おはよ〜」
「ことりちゃん!」
幼馴染のことりちゃんと出会った。出会いは確か小学校の通学班だったかな。そこで仲良くなって家も近いという事もあってよく遊んだりするようになったんだ。今も週に1〜2回出会って話したりしている。とても懐いてくれているみたいで正直凄く可愛い。
「そうか〜今日から高校生になるのか〜。いやはや早いもんだなぁ」
「あ〜、また子供扱いした! も〜」
「はははごめんごめん」
今日から音ノ木坂って事は途中まで通学路が一緒になるってことか。いつも1人だったってのもあってとても嬉しい。小学の頃を思い出す。
そんな事を考えつつことりちゃんと話しながら歩く。それから数分。
「ことりちゃーーん!! おっはよーーー!!!」
「あ、白瀬さん。おはようございます」
「おはよ〜」
「おはよう2人とも」
待ち合わせをしていたらしくことりちゃんの友達、穂乃果ちゃんと海未ちゃんが待っていた。
「今日は穂乃果ちゃん早いんだね」
「そりゃそうだよ! だって今日は入学式だよ!? 輝かしい高校生活最初の日だよ!? 楽しみすぎて早起きしちゃった!」
ことりちゃんが楽しそうに会話している。よかった。やはりこの3人は一緒じゃないとね。
「それにしてもみんな無事入学できて本当に良かったね」
「その節はありがとうございました。ほら、穂乃果も」
「ありがとう楽人さん!!」
「どうも」
音ノ木坂の入学試験前、ことりちゃんが穂乃果ちゃんの学力を心配してたから手伝ってあげたんだ。もしもあの時そうしてなかったらことりちゃんのこの笑顔は今なかったかもしれない。本当によかった。
そんな事を考えているといつの間にか交差点に着いていた。僕の学校はここから右方向にある。音ノ木坂はここを直進したところにある。つまり一緒に行けるのはここまでだ。
「じゃあ僕はそろそろここで。みんな入学式頑張ってね。」
「うん! またね。楽人くん」
そう言ってみんなと別れる。久し振りにことりちゃんと長時間過ごして、あの笑顔を見て改めて実感した。
僕ってやっぱことりちゃんの事が好きなんだなぁ。
────────
「そしたら穂乃果ちゃんが……」
「ほうほう」
ことりちゃんが入学してひと月。
毎朝ことりちゃんたちと途中まで登校するのがお馴染みになっていた。今まで週に数回しか会えてなかったから毎日会えて話せるのは凄く嬉しい。
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