ことりちゃん
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ゃん!」
「はい!」
そうして後を追っていくとことりちゃんが一軒の家に入っていくところが見えた。
「あれ……?この家って……」
「ええ、確かこの家は……」
そう、私たちの記憶が正しければこの家は……
楽人くんの家だ。
どうして? なんで朝から楽人くんの家に?? 何か分かったら互いに連絡しようって約束したのに?
「穂乃果、あの小窓から中が見えます」
いや、そんなまさか、ありえない。楽人くんがそんな事。嫌な思考を隅に追いやる。きっと楽人くんはことりちゃんを励ます為に家に呼んだだけに違いない。昔から仲良しなんだし、とても優しいし、彼のおかげで私も音ノ木坂に入れた。大丈夫。問題ない。連絡をくれてないのもきっと何か理由があっての事に違いない。
海未ちゃんと小窓から中を覗く。
薄暗い室内にことりちゃんらしき人影と楽人くんらしき人影が僅かに見える。
楽人くんらしき人影が何かを取り出す。
ことりちゃんらしき人影が腕を差し出す。
そして…………
あまりの衝撃に地面に座り込む。力が入らない。
海未ちゃんはどこかに電話をかけている。
少ししてサイレンが近づいてきた。
警察だ。
海未ちゃんが事情を話す。
警察と一緒に私たちも突入する。
私たちは一直線にことりちゃんに駆け寄る。
強くことりちゃんの事を抱きしめる。
「待って!! 違うの!! 楽人くんは!! 離して!! 楽人くん!! 楽人くん!!!!」
「ごめんね、ことりちゃん」
捕まる楽人くん。
「楽人くん……私たち……信じてたのに……」
「あなたは……あなたは最低です……!!!」
こうして私たちの日常は、終わりを迎えた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ