私のした人生最大の失敗
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「どうしたの?海未ちゃん」
「ハレンチです……」
「??」
「彼氏だなんてハレンチです!!!」
「えぇ」
「だって彼氏ができたら、ち……チュウをしたりするのでしょう? い、いけません!! まだ私たちには早すぎます!!!」
「そうかな……?」
私は少し気になるけどなぁ。恋愛とかそういう系。
「そもそも! 私は毎日弓道の練習があるので放課後は無理です!」
「あ! そうか! ことりちゃんは今日大丈夫?」
「私は大丈夫だよ」
「よかった! 楽人くんも来る?」
「ごめん、今日は僕仕事があるから」
「そっか。じゃあ放課後は二人で行こうね!」
「うん!」
「じゃあ僕はそろそろここで」
「じゃあね!楽人くん!」
「それにしてもことりは白瀬さんの前だとよく喋りますね」
「そ、そうかな?」
「確かに! 二人とも昔から凄く仲良しだもんね! もしかして実は付き合ってたりして……」
「えぇ!? 私たちはそういうのじゃないよ〜……」
楽人くんは優しくていつも話を聞いてくれて良い人だと思うけど、そういう関係ではありません。私の中ではお兄ちゃん的な存在だと思います。でも、よく考えてみたら結構顔も良いし優しいし……っていけないいけない。きっと楽人くんも私の事、妹のようにしか思ってないと思うから……
その日の放課後、私と穂乃果ちゃんで原宿に行きましたが、そのカッコいい人は見つかりませんでした。でもその代わりにとってもかわいい服を売っているお店を見つけました。放課後で時間があまりなかったので、土曜日にまた来てじっくり回ることにしました。
────────
土曜日、原宿。
先日見つけた洋服屋さんに来ました。穂乃果ちゃんはお店のお手伝いがあり、海未ちゃんは用事があったので今日は1人です。今日は下着も選ぶ予定だったので楽人くんにはそもそも言っていません。
「あっ! これかわいい〜」
右手にフリフリの白ワンピース、左手に手触りの良い薄緑のカーディガンを持って鏡越しに確認する。とても似合う。買おう。
「お客様、そちらのワンピースならこちらと組み合わせても似合うんですよ」
「本当だ! あ! これもいい!」
そんな感じで色々試したりするうちに日が暮れてきました。今日は晩ご飯を家族で食べに行く事になっているので早く帰らないと。
そう思い帰路に着こうとしたその時。
「すみません。少し、いいですか?」
振り向くと凄くカッコいい爽やか系の男の人がいました。一目見て、「この人が穂乃果ちゃんの言っていた人なんだ」と直感しました。
「どうしたんですか?」
「いや、実は……君に一目
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