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Fate/WizarDragonknight
勇者部活動
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しますね」
「よろしくな。その猫、すっごい懐いているんだな」
「いえいえ。懐いているとか、そういうわけではないんです」

 真琴がそう言うと、チトさんなる猫は、彼女の頭上に飛び乗った。そのまま真司へ「にゃー」と鳴いた。

「遅れてごめんなさい、だそうです」
「そこまで言ってること分かんの!?」
「はい。でも、本当に困った山道でしたね。遭難するかと思いました」
そうなん(・・・・)だ……あっ」

 発言の直後に、友奈は顔を真っ赤にして自らの口を覆った。
 だが真琴はさほど気にすることもなく、頭上のチトの頭を撫でた。

「本当に


「ここの山道……一本道だったよな?」
「うん。真琴ちゃん、どこで迷ったの?」
「ええ?

「ミラーワールドにでも入ってたのか?」




 真琴はそう言いながら、持っている手提げ袋からゴミ袋を取り出した。

「さあ! それでは早速始めていきましょう!」
「おーっ!」

 真琴の宣言に、友奈も高らかに応じた。
 真司も真琴からゴミ袋とゴミ手袋を受け取り、「っしゃあ!」と気合を入れた。

「それじゃあ、始めようぜ。……と言ってもどこから始めるかな」

 真司はそう言って周囲を見渡す。レジャーとして人気がある登山だけあって、この見滝原山に来る人は多い。だが、人数が多くなれば、それだけ問題も顕在化してくるもの。
 心無い人々が捨てていったゴミが無数に散乱しており、ざっと見ただけでも、とても三人の人手で片付く量ではない。
 だが、真琴は「いえいえ」と手を振った。

「そこは問題ありません」

 不安げな表情を見せる真司へ、真琴が息を鳴らした。

「こういうものを一か所に集める、秘策があるんです!」
「秘策?」
「はい! 実はなんと! 私、魔女なんです!」
「え?」

 その単語を聞いて、真司の思考が止まった。知り合いであるはずの友奈もまた、真顔を浮かべている。
 だが、胸を張った真琴は続けた。

「私の手にかかれば、このようなごみ掃除なんて、お茶の子さいさいです! ……何ですかチトさん」

 チトさんが、真琴へにゃーにゃーと言っている。
 相槌を打っている真琴を見て、真司は思わず尋ねた。

「な、なあ。もしかして、猫が何言ってるのか分かるのか?」
「はい。魔女ですから、使い魔の言うことは分かりますよ」
「おお、なんか魔女っぽい!」

 友奈が思わず拍手をしている。一方真司の口からは、「ていうか、ここまでやるんなら俺たち必要あったか?」と言う感想だけしか出てこなかった。
 真琴は二人に礼を言って、準備を始める。
 怪しげなナプキンを敷き、チョークで魔法陣を描く。ポーチの中から無数の種類を収めたビンを取り出し、数摘まみ
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