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ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
三人目のメンバー
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とがない。一応テイミング可能なモンスターは、大抵暗記していたように思うのだが……。

 そんなキリトの思考を、

「ハァァァ……ヤアアッ!!」

 という裂ぱくの気合いが遮った。どうやらこの先、一つ部屋があるところからのようだ。

「!! ……今の声は……」

 セモンが反応する。

「まさか……? いや、でもなんで……最前線には来てないと思ってたのに!!」

 珍しく焦ったような表情を浮かべて、駆け出して行ってしまうセモン。

「お、おい、セモン!!」
「まって、セモン君!」
「……」

 次々叫ぶ。ハザードだけが、他の二人とは違う表情をしていた。

 キリト達もセモンを追いかける。セモンのレベルはキリトから見れば尋常ではないほど高い115だ。敏捷ではなく筋力値よりのステータスとはいえ、無駄に高いレベルがセモンのスピードをブーストしていた。

 やっとセモンに追いついたとき、キリトたちが見たのは、十数匹のモンスターに囲まれたセモンと、不自然なほど軽装備の槍使いの女性プレイヤーだった。

 茶色というよりはオレンジブロンドに近い髪の毛の、槍使いの装備は、肩の出た騎士装束……アスナのそれに似ている(ちなみに槍使いのは青色だった)……に、胸部アーマーのみという、片手剣士かと見まがうような軽いものだった。
 

 セモンは刀……《ソード・オブ・クサナギ》―――《草薙の剣》を水平に構えた。すると、刀がオレンジに発光し、ソードスキルがモンスターを切り裂いた。なんと11連撃だ。確か《神話剣》専用ソードスキル、《アラブル・ストリーム》という技だったはずだ。
 

 槍使いのほうは金色の槍を肩に担ぐように構え、槍用斬撃系ソードスキル《ビートソニック》を発動させた。槍が紫のエフェクトライトとともに思いっきりふり払われ……衝撃波が飛び出した。あのスキルにそんな効果はなかったはずだが……。

 さらにキリトを驚かせたのはその後。少女が放った槍用のソードスキル……目算で六連撃が、見たこともない軌道を描いたことだ。

 一時所属していたとあるギルドで、槍使いの少女と一緒に戦った経験があるキリトは、詳しい、とまでは言わずとも槍系ソードスキルは一応暗記しているつもりだった。

 だが今少女が使ったスキルは全くの初見。

 刀が疾風の嵐となってリザードマンやガイコツ兵たちを切り刻み、槍が花を咲かせるようにモンスター達を吹き飛ばす。


 ほぼ同時に全モンスターを倒しきった二人は、それぞれに向き合い、言った。

「……助けてなんて言ってないでしょ」
「うまくいったからいいじゃないか」

 しかめっ面で言い放った少女と、にかっ、と人懐っこい笑みと共に即座に答えるセモン。

 直後、二人同時に吹き
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