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八条学園騒動記
第六百六十二話 気付けば二本その十三

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「ハウス栽培の野菜は栄養素が少ないとな」
「当時はそうだったんですか?」
「そんなものはそこの土や季節で違う」
「そういうところわかってなかったんですね」
「言ったであろう、野蛮人であると」
「ああ、登場人物全員が」
「それでその野蛮さはな」
 それはというのだ。
「原作者の人間性が出たと言ったな」
「それで野蛮人だからですか」
「兎角非科学的そして反文明的でな」
「だからハウス栽培嫌いですか」
「そして似非のエコでな」
「原発も反対でしたか」
「そしてすぐに日本の経済侵略とかな」
 博士は野上君にさらに話した。
「アジア再侵略とかな」
「言ってたんですか」
「そうであった」
「それって何ですか?」
「日本の経済進出をマルクス主義から見てな」
 そうしてというのだ。
「それでじゃ」
「そう言ったんですか」
「資本主義の活動は全部じゃ」
「経済侵略ですか」
「資本家が肥え太る為のな」
「何か無茶苦茶な主張ですね」
「そして日本は戦争に負けたからな」
 第二次世界大戦でというのだ。
「進出したらな」
「再侵略ですか」
「そう言ってたのじゃ、まさにマルクス主義の名」
「主張だったんですか」
「当時の日本ではマルクス主義に洗脳された運動家がおってな」
「その原作者もですか」
「学生時代運動家でな」
 学生運動である、昭和四十年代前半にあったこの愚かな運動はこの時代でも検証され批判されている。
「その考えがそのままあってじゃ」
「そう言ってたんですか」
「うむ」
 そうだったというのだ。
「これがのう」
「それでそんな主張もしていて」
「このこともな」
「批判されたんですね」
「おかしなところがあるどころかな」
「おかしなところだらけですね」
「もう一から百までな」
 それこそというのだ。
「おかしなことばかりであった」
「それで炎上したんですね」
「もうネットでは批判の大合唱であった、しかしな」
「しかし?」
「その間も連載は続き」 
 ネットでは批判の嵐の中でだ。
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