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レーヴァティン
第二百五十三話 蝦夷が収まりその五

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「俺は人豚も凌遅刑もだ」
「厭われないですね」
「そうだからな」
「残虐なのは人によりますね」
「則天武后達だけを見てだ」
 そうしてというのだ。
「女は全て残虐と言えずだ」
「また大奥や宮中でなくとも」
「あの様な奴は出る」
 自身が権勢を手に入れる為に他人を平気で陥れ相手をどれだけ残虐に殺しても何をしても平気な輩がというのだ。
「その可能性はある」
「だからこそ」
「大奥から則天武后の話をしたが」
「大奥とは限らず」
「女ととも限らない」
 そうだというのだ。
「決してな」
「その通りですね」
「しかし女を相手にするならな」
「どの方もですか」
「公平にだ」
「お相手をされていますか」
「少なくとも床を共にすることはな」
 このことはというのだ。
「公平にだ」
「していますか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「楽しんでいる」
「そうなのですね」
「それが俺だ、ただ女は好きだが」
「同性はですね」
「否定はしないが」
 それでもというのだ。
「趣味ではない」
「だからそちらを楽しまれることはないですね」
「俺はな。だが否定しないからな」
 それ故にというのだ。
「禁じることはだ」
「されないですね」
「する方がおかしいというのがだ」
 むしろというのだ。
「俺の考えだ」
「同性愛は悪でも罪でもない」
「起きた世界の日本の考えがそうでな」
 それでというのだ。
「俺自身もだ」
「同じですね」
「それ自体に悪いことはな」
「全くないですね」
「男同士がそうでだ」
 そしてというのだ。
「女同士もだ」
「同じですね」
「悪でも罪でもない」
 確かな声で言い切った。
「むしろそう言われてもな」
「理解出来ないですね」
「俺としてはな」
 こう紅葉に話した。
「何が何なのかだ」
「わからないですね」
「悪か罪かな」
「ただの個人的な嗜好ですね」
「それに過ぎない」
 英雄は言い切った。
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