共存共栄
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た!では参りましょう!…あ、申し遅れました!私、近衛騎士副隊長のラングストンと申します。以後お見知りおきを…」
分かっているのかいないのか…リュカの嫌がらせを物ともせず、4人を先導しロマリア城へと向かうラングストン。
ビアンカですら唖然としている…
城へ付くなりリュカ達は会議室へと通される。
「何だよ…僕のピザは何処だよ!」
「はっ!直ぐに用意させますので、此方でお待ち下さい」
文句を言いながら中に入り室内を見回すと、其処には3人の人物が待ち構えていた。
「ふぉふぉふぉ…相変わらず我が道を進んでいるようだのう!」
最初に話しかけてきたのは、この国の王…ロマリア国王だ。
「まこと…騒がしい男よ!のう、カリー…」
「はっ!」
次いで声をかけてきたのはエルフの女王…それに付き従うエルフの戦士カリーも。
「あれ?メダパニでもかけられたか?人間嫌いのエルフが、人間の国の王様と一緒に座っているぞ?」
リュカは両手で目を擦り、何度も目の前の3人を見直す。
「ふぉふぉふぉ…余とエルフの女王とは、仲良しこよしなんじゃよ!」
「え、マジ!?カルディア、本当!?」
「本当ですよリュカ。私達は互いに協力し合い、共存共栄を目指してます」
リュカはロマリア王・エルフの女王と向かい合う様に、2人の正面の席へ座り会話を始める。
「リュカさん…カルディアさんって、誰の事…?」
そしてリュカの隣には、分かり切っている質問をしながらアルルが座る。
「勇者よ…カルディアとは私の事です………リュカ、名前で呼ぶのはベッドの中だけと言ったではないですか…」
「いや〜…キレイな名前だったからさ…つい…」
「アンタやっぱりエルフに手を出したんだな!!!」
分かっていた事…分かってはいたのだが、真実を知らされて思わず切れるアルル…
リュカの胸ぐらを掴み、怒鳴り付けている!
「止さぬか勇者よ…私はリュカのお陰で、人間との共存の道を模索し始めたのだ!アンに…娘に許して貰いたいから…」
エルフの女王は静かに…そして悲しそうにアルルを宥める。
「そう言う事だリュカ!お前の所為で、エルフと人間が協力し合おうとしている。お前が手伝わなくてどうする!?両種族の調停役として、間に立ってはどうかな?」
ロマリア王は楽しそうにリュカの事を眺め、リュカの役割を説明する。
「知るかよ!勝手に仲良くなれば良いじゃん!つーか、僕のピザはどうした…それが目当てで此処に来たんだ!」
「リュカ…私もロマリア王も、互いに友好を深めたいと思っている。しかし他の者には、偏見と差別がまだ残っております…それを無くすには、どうすれば良いのか知恵を貸してほしいのです」
「はぁ…そんな事も分からないのかよ!…互いの事を良く理解すれば、偏見や差別はなくなって
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