第十二幕その十
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「これは確かにね」
「美味いやろ」
「ええ、こんなカレーもあるのね」
「そや、それでや」
織田作さんは自分の向かい側に座って食べているドロシーにお話しました。
「私は外の世界におった頃からや」
「そのカレーを食べているのね」
「そうなんや」
「そうなのね」
「それでな」
織田作さんはさらに言いました。
「これからもな」
「このカレーを食べていくのね」
「そうしてくで、あとかみさんと一緒の時は」
「このカレーを食べるだけじゃないわね」
「わかってるか、善哉もや」
こちらもというのです。
「お椀が二つ出て来るな」
「それも食べるのね」
「そうしてるねん」
「そうなのね」
「そや、そちらも楽しいで」
「じゃあ今度いただくわね」
ドロシーは織田作さんに笑顔で応えました、そうしてです。
カレーを食べ終わった後でベッツイとトロットそれにオズマの四人でコーラスを歌いました、そのコーラスを聴いてです。
王子は笑顔になって同じテーブルにいるジョージ達五人に言いました。
「パーティーをしてよかったよ」
「そうですよね」
「とても素敵なパーティーですよね」
「開いてよかったですね」
「本当にそうですね」
「そう思いますね」
「全くだよ」
こう言うのでした。
「僕もね」
「これまでオズの国を巡って」
「色々な人を招待して」
「それでパーティーの準備もして」
「そこまでしてですね」
「そうしてですね」
「本当によかったよ」
満面の笑顔での言葉でした。
「今そう思うよ」
「そうなんですね」
「確かに素敵なパーティーになっていますし」
「それで、ですね」
「王子もそう思われますね」
「開いてよかったって」
「そうね」
実際にというのです。
「そう思っているよ」
「僕達もそう思います」
「とても素敵なパーティー会場ですしね」
「お空の上に浮かんでいて」
「草木やお水やお花に囲まれていて」
「それで歌や踊りやお芝居もありますから」
「色々考えたんだ」
パーティーのことをというのです。
「僕もね、それでね」
「こうしたパーティーにしよう」
「そう思われていたんですね」
「それで実際に出来て」
「嬉しいんですね」
「王子としても」
「考えていた以上だよ」
それよりもというのです。
「これはね」
「そうですか」
「予想以上ですか」
「王子としては」
「そこまでなんですか」
「このパーティーは」
「そうだよ」
まさにというのです。
「そう思うよ」
「ほっほっほ、そうしようと努力すればじゃよ」
ここでリンキティンク王が言ってきました。
「それ以上のものが得られるのじゃ」
「そうなんですか」
「そうじゃ、だからな」
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