第五百一話 コンサート会場でその四
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「そっちも楽しめるよ」
「そんなところがあるのね」
「一度に楽しみたいなら」
それならばというのだ。
「あそこに行けばいいよ」
「そうなの。じゃあ白浜に行こうかしら」
「あの、前から思ってたんですが」
ヴィクトーリャがここで言ってきた。
「日本の方ってお風呂が好きですね」
「はい、大好きです」
友奈が笑顔で応えた。
「温泉も」
「そうよね、それで何か海で泳ぐことも」
ヴィクトーリャはさらに話した。
「何かこうしたお休みの時はお約束の様な」
「そこで水着になるのがね」
えりなは眉を顰めさせて述べた。
「お約束なのよね」
「では僕は裸でいよう」
美炭は表情を変えずに述べた。
「いつも家ではそうしている様に」
「待て、君はいつもそうなのか」
これにはオールマイトも驚いた。
「それはどうもな」
「駄目ですか」
「所謂裸族か」
「そうなります」
「そうなのか、だが人前で泳ぐ時はな」
「流石に駄目ですか」
「水着の着用は絶対だ」
オールマイトはこのことを強調した。
「宜しく頼む」
「そこまで言われるのなら」
「そういうことでな」
「水着は着ないと駄目ですね」
リオネスにしてもだった。
「泳ぐ時は」
「裸は流石に」
「それは」
葵とアシュリーも話した。
「恥ずかしいというか」
「とんでもないというか」
「というかずっとお家の中にいたい」
ショパンは今も膝を抱えて座っている、そのうえでの言葉であり外に出ようという意志がないことは明らかだった。
「それでも生活出来ているし」
「そういえばショパンさん家賃も」
「払ってる。生活費も稼いでる」
ショパンは繭良に答えた。
「作曲で」
「そうなんですね」
「あとボカロもやって」
そのうえでというのだ。
「生きるだけのお金は稼げてる」
「それでお外に出なくても生活出来るから」
「ずっとこうしていたい」
「だが海はいいものだ」
バッハはこう言い切った。
「では皆で白浜に行くか」
「行きたくない」
ショパンはまだこう言った。
「それでも」
「あの、それではです」
そのショパンにモモカが提案した。
「旅館かホテルの中でずっとです」
「いればいい?」
「それで、です」
モモカはさらに話した。
「温泉にだけ入られては」
「そうしたらいいかな」
「ご馳走も召し上がられて」
こちらのことも話した。
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