第五百一話 コンサート会場でその二
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「その戦いによ」
「私達は勝つな」
「そうするわ」
「何ていうかにゃ」
明石が言ってきた。
「明石達も随分と戦いに慣れたにゃ」
「スサノオとの戦いにね」
プリンツ=オイゲンが応えた。
「そうなってきたわね」
「そうだにゃ」
「そうなったのは」
まさにとだ、プリンツ=オイゲンはさらに話した。話しながら周りにいる少女達を上から下まで観ている。
「経験ね」
「やっぱりそれだにゃ」
「多くの戦いを経て」
そうしてというのだ。
「慣れてきたのよ」
「そうだにゃ」
「何事も経験ということだな」
ユリウスが言ってきた。
「神と戦うにしても」
「いきなり売られてきてもにゃ」
「それでもだ」
「経験だにゃ」
「私も何度か戦ううちに慣れた」
「ユリウスもにゃ」
「経験を積んだからな」
それでというのだ。
「オイゲン君の言うな」
「あら、私がなの」
「今実際に言ったな」
「ええ、それはね」
プリンツ=オイゲンも否定しなかった。
「確かにね」
「だから言う」
「それはわかったわ、ただ」
「ただ。どうした」
「私を君付けするのね」
「駄目か」
「さん付けじゃなくて」
そちらではなくというのだ。
「そうなのね」
「駄目ならいいが」
それでもというのだ。
「君がな」
「いいわよ」
プリンツ=オイゲンは微笑んで答えた。
「それも面白いから」
「ならな」
「僕も君付けでいいかな」
リカードも言ってきた。
「オイゲン君って」
「勿論よ」
「じゃあ僕もそう呼ばせてもらうね」
パックも笑顔で出て来て言った。
「そうね」
「しかしな」
ここでポップがいぶかしみながら話した。
「本当に色々な世界の人間が集まっているな」
「そうよね、私達って」
マアムが応えた。
「何かと」
「そうだよな」
「賑やかでね」
「それで楽しいよな」
「凄くね」
マアムは自分と同じく微笑んでいるポップに応えた。
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