Lv70 ダーマ神殿
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手を取り合い、魔の軍勢と相対した。
しかし、強大な力を持った魔の軍勢の前に、容赦なく討ち取られてゆく。
武に優れた者も、次々と魔の軍勢の餌食となった。
ミュトラが考える以上に、魔の軍勢の侵攻に対して、この大地は脆弱だったのだ。
緑豊かで美しかった大地は血に染まり、青く清々しい大空は闇が覆い始める。
この世界から平穏な日々は消え失せようとしていた。
とうとうこの世界に、未曽有の厄災が襲来したのである。
―― ミュトラの書・第九編 ――
エオールの地から始まった魔の世界の侵略は、日を追うごとに激しさを増していった。
この世界の全てに及ぶのも時間の問題だった。
ミュトラはこの事態を打開する為、ファラミアに授けた秘法を使う事にした。
しかし、それだけではまだ不完全であった為、ミュトラはある秘法を今度は大地に住まう者達に授ける事にしたのだ。
天界の王アレスヴェインの手を借りて、ミュトラはこの大地を見渡し、そこから6名の心正しき者達を選んだ。
そしてミュトラは、その者達と盟約を交わし、6名の者達に秘法を授けたのだ。
ミュトラに選ばれし者達は魔の軍勢を追い返す為、エオールの地へと旅立った。
選ばれし者達の前には様々な困難が待ち受けていた。
しかし、彼等はそれらを乗り越え、エオールの地へと足を踏み入れたのである。
そして彼等は、エオールの地で秘法を行使し、魔の軍勢を追い返したのだ。
しかし、これで終わったわけではない。
選ばれし者達に犠牲が出た為、秘法は完全に行使はできなかったからだ。
だが、いつの日か、ミュトラの秘法は我の願いとともに成就されることだろう。
それが選ばれし者達とミュトラが交わした永久の盟約だからである――
これがミュトラの書に記されている全容であった。
まぁはっきり言えば、この世界の創世記といった感じだが、内容が未完なのが気になるところであった。
なんというか、『俺達の戦いはこれからだ!』的な感じの終わりだろうか。
加えて、今まで時折耳にしてきた単語がこのミュトラの書には沢山記されているので、妙に神秘的であり、信憑性も高く感じてしまう物語なのである。
とはいえ、鵜呑みにするわけにはいかないが……。
(ミュトラの書か……昨日、ヴァロムさんから解読した文書を見せてもらったけど、色々と引っかかる部分があるんだよな。信憑性は高いのかもしれないけど、肝心なところがボカして記されているから、釈然としないんだよね……ま、今考えたところでわかるわけもないし、後にしよう)
俺はそんな事を考えながら、ミュトラの書を窪みに納めていった。
そして、最後の第九編をセットした次の瞬間、異変が起きたのであった。
なんと納めたミュトラの書
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