Lv70 ダーマ神殿
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死と再生を司る冥界の王・ゾーラ。
繁栄を司る精霊界の王・リュビスト。
魔の世界の監視者・ティアスカータ。
地上界を見守る時空の門番・ファラミア。
それ以後、この6つの化身が世界の管理をする事になった。
―― ミュトラの書・第三編 ――
エアルスより全ての統制を任されたミュトラは、精霊界の王リュビストに魔の世界の脅威から大地を守りなさいと指示をした。
叡智に優れし精霊界の王リュビストはすぐに取り掛かった。
魔の世界の淀んだ瘴気が大地を覆わないよう、リュビストは秘術を用いて、清らかなる気に満ちた世界を至る所に創造していった。
悠久の時が必要だったが、それも何れ終わりを迎えた。
大地は清らかなる気に覆われ、この世界から魔の世界の瘴気が取り除かれたのだ。
しかし……リュビストはミュトラにこう告げた。
『残念ながら、魔の世界の瘴気を完全に塞ぐことは出来ませんでした。隅々までは難しい上に、我等の力が及ばぬエオールの地は結界の施しようがないからです。しかし、それ以外の大地の穢れは、これでほぼ取り除かれた事でしょう。この大地は魔の世界の脅威から解放されたのです』と。
魔の世界の瘴気を完全に取り除くことは不可能だった。
だが、これは予期していたのでミュトラに驚きはなかった。
エオールの地は我等の力はおろか、魔の世界も力がなかなか及ばぬ禁断の地。
これ以上はどうにもならないからだ。
しかし、リュビストの働きのお陰で、この世界は嘗てない平穏が訪れた。
だが、まだまだ魔の世界への対策が不十分であった。
そこでミュトラは、この大地に住まう者達が自らの力で歩んで行けるように、魔の世界に対抗する術を授けよと、精霊界の王リュビストに更なる指示をした。
リュビストはすぐに、それに取り掛かった。
そしてリュビストはこの世界の者達に、万物を操る知識と精霊達と疎通を図れる文字を授けたのだ。
―― ミュトラの書・第四編 ――
精霊界の王リュビストの力により、この世界は平穏を取り戻しつつあったが、他にも問題があった。
魔の世界の脅威が和らいだことにより、大地に住まう者達はまた次第に、互いに罵り合い、それが争いへと発展していきつつあったのだ。
このままでは、また新たな魔の獣が生み出されてしまうと考えたミュトラは、審判を司る天界の主アレスヴェインに、邪悪なる生命を監視し、必要とあらば罰を与えなさいと指示をした。
アレスヴェインは了承したが、それは困難を極めた。
世界が広大な為、全てを監視するのは難しかったからだ。
そこでアレスヴェインは遠見の秘術を用いて、そこから大地を見渡す事にした。
これにより監視はしやすくなったが、それでもまだ不十分
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