第二十六話 お菓子を貰ってその九
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「これが」
「ええ、私も好きよ」
富美子もそれはと応えた。
「ビスケットに生クリーム挟んでて」
「それがいいわよね」
「最高の組み合わせよね」
「カントリーマァムもたけのこの里もきのこの山も好きだけれど」
「ビスコもなのね」
「そうなの」
言いつつその目をビスコにやっている、一華はカントリーマァムの次はそれを食べるつもりになっている。
そのうえでだ、富美子に話した。
「だからこの次はね」
「ビスコね」
「それにするわ、それとクッキーもね」
これもというのだ。
「食べたいわ」
「一華って前からクッキー好きよね」
「子供の頃からね」
かな恵が応えた。
「カントリーマァムもたけのこの里もきのこの山も」
「はっきり言えばクッキーね」
一華もその通りと返した。
「そうなるわね」
「そうよね」
「子供の頃からね」
一華もそのことを認めて話した。
「クッキー好きよ」
「それで今もね」
「食べてるわ、ビスコはビスケットだけれど」
「ビスケットも好きよね」
「クッキーの次にね」
こうかな恵に答えた。
「好きよ」
「そうよね」
「それでね」
一華はさらに言った。
「今はクッキーを食べて」
「ワイン飲むのね」
「この組み合わせもね」
「好きなのね」
「炭酸系のお酒もいいけれど」
「私が好きなね」
「ストロングとかね」
かな恵にも返した。
「ああしたお酒もよね」
「私好きだけれど」
「それでもよね」
「ワインも好きでクッキーとかチョコにはね」
「お菓子にはね」
「ワインが合うから」
それでというのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「今飲むのはね」
それはと言いつつだった。
一華は自分のコップに赤ワインを入れていった、そうしてそれを一気に半分位飲んでからまた言った。
「これよ」
「赤ワインね」
「そう、甘くて苦い赤ワインがね」
「お菓子に合っていて」
「幾らでも飲めるわ」
「そういうことよね」
「ええ、こうしてね」
一華は今度は四角いチョコレート菓子を口の中に入れて話した。
「食べてね」
「飲んでね」
「完食しよう」
「わかったわ、しかしね」
かな恵もその四角いチョコを食べる、そしてこう言ったのだった。
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