第一章
[2]次話
人生山ありで
早瀬理美は家が街で知らぬ者はない結構大きな会社を経営していることもあり着ている服も使っている化粧品もいい。茶色の短めの髪の毛と大きな明るい感じの目で小さく顎の先が尖った顔と小さなピンクの唇に一五三程の胸の大きなスタイルを持っている。
性格は飾り気がなくいつもありのままの自分を見せている、明るく前向きな性格で通っている高校でも友人が多い。
そんな彼女だがある日だった。
友人の一人にこう言われた。
「あんた使ってる香水変えた?」
「わかる?シャネルにしたの」
「えっ、シャネルって」
「うちの会社の業績がよくなってね」
理美はその友人ににこりと笑って話した。
「お父さんがプレゼントしてくれたの」
「それはよかったわね」
「でしょ?景気がよくて何よりよ」
理美は友人ににこにことして話した。
「このままずっと景気がよかったらいいわね」
「それは言えてるわね」
友人もその通りだと頷いた、暫く理美は使っている香水も化粧品もそして普段着ている服はおろか下着までだ。
これまで以上にいいものになっていた、だが。
友人は大学時代に別の大学に通っていた理美と同窓会で会って驚いて言った、今の彼女は化粧はしておらずユニクロで買ったと思われる安いスラックスとシャツという格好で香水の香りもしていなかった。
それを見てだ、友人は理美に言った。
「今私県外にいてね」
「ここのこと詳しく知らないのね」
「あんたのお家の会社まさか」
「そうなの、今業界が不景気でね」
理美は苦笑いで応えた、居酒屋の中でそうした。
「会社もリストラとかはしてないけれど」
「不景気で」
「お家の中も結構切り詰めてるの」
「それで今そうなのね」
「いやあ、高校の時は羽振りがよかったのに」
理美は笑って話した。
「今はこうだから世の中わからないわね」
「あんたも大変ね」
「いや、会社潰れてないし」
理美は友人に共にビールを飲みつつ答えた。
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