第一章
[2]次話
犬と猫でも親友同士
ニューヨーク州バファローに住むリー=アン=バビラッドはグラフィックデザイナーをしている。ブロンドの整えられた髪の毛と青い目を持つ女性だ。
彼女は今友人に自宅で話していた。
「ホワイトが亡くなってね」
「それでなのね」
「ええ、メドウがね」
部屋にいる茶色で背中が黒い痩せた大きな耳を持つ雄犬を見て話した、しょげかえった顔で丸くなっている。
「この通りなのよ」
「元気がないのね」
「いつも一緒で仲良くしていたから」
「お友達同士だったのね」
「親友同士だったのよ」
そこまでだったというのだ。
「本当にね」
「けれどなのね」
「ホワイトが亡くなって」
それでというのだ。
「ずっとこうなの、どうしたものかいら」
「だったらね」
友人はここまで話を聞いてリーに話した。
「新しいお友達、家族を迎えたらどうかしら」
「お友達が亡くなってこうなったから」
「だからね」
その為にというのだ。
「ここはよ」
「家族を迎えるのね」
「どうかしら」
「そうね、それがいいわね」
リーは友人の言葉に頷いた、そうしてだった。
新しい家族を迎える為にある場所に行った、そこは生きものの保護センターでありそこで保護されている犬を家族に迎えるつもりだったが。
「ワンワン」
「ニャア」
何とだ、メドウは。
口と首足の先が白く他の部分は黒い痩せた雄猫と出会った瞬間からお互い尻尾を振って喉を鳴らしてだった。
そのうえで顔を会わせた、リーはそれを見てメドウに尋ねた。
「この子を家族になりたいの?」
「ワンワン」
メドウはリーの問いにだった。
彼女に貌を向けてその通りという顔で鳴いてきた、それを見てだった。
メドウはその猫を家族に迎えた、猫をトゥイッグと名付けて共に暮らしはじめたが。
「もうすっかりよ」
「メドウ元気になったわね」
「この通りね、いつもトゥイッグと一緒にいて」
また家に来た友人に部屋の中で一緒に気持ちよさそうに寝転がって寝ている二匹を見ながら話した。
「それでご飯もね」
「一緒になの」
「食べてるの、もういつも一緒にいて」
そうしてというのだ。
「仲良くね」
「それでメドウも元気になって」
「トゥイッグもそうね」
「この通りね、お互いにとってね」
メドウだけでなくトゥイッグにとってもというのだ。
「とてもよかったわ」
「それは何よりね」
友人は自分も笑顔になっているトゥイッグに応えた、見れば彼等は誰が見ても幸せの中に包まれていた。
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