217 本物はどれだ
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
椎名と大五郎がサタンを見ただけで苦しんだ。
「負けるな、椎名歌巌!」
大五郎は自身の法力を発動した。結界を張ってサタンを弾いた。そして自身の杖を地面に突き刺す。サタンの周りに輪が形成される。サタンが動かなくなった。
「そんなもの、毒で消させて貰うよ!」
ラ・ヴォワザンが毒の瓶を出す。
「おおっと、させるか!」
椎名が玉を使用する。水で毒の瓶を流した。
「まだ、毒はこれだけじゃないよ!」
ラ・ヴォワザンはまた別の毒の瓶を出し、ふたを開けた。それを椎名が出した水で煙を溶かす。
「バカね、その毒を溶かすと、アンタの所に水が跳ね返ってお前は死ぬ運命にあるのだ!」
「何!?それならこれはどうだ!」
椎名は自分で出した水を干上がらせた。
「何!?」
水諸共毒が消えた。椎名は再び水を発射する。ラ・ヴォワザンのどてっ腹に穴を開けた。
「おおお!!」
ラ・ヴォワザンは砕かれた木の人形となった。これも偽物のラ・ヴォワザンだったのだ。そして大五郎の法力で封じていたサタンも姿を消した。
「偽物か!」
「本物はどれなんだ!?」
その時、大五郎は二人の人間が倒れているのを見る。小政が二人を起こそうとする。
「椎名歌巌、お主は他の皆の加勢に行け!私は小政の元へ行く!」
「おう!」
大五郎は小政の元へ行く。
「大丈夫か、小政!?」
「大五郎!さくらももことその祖父殿が毒を吸ってしまった!」
「なぬ!?私の法力で何とかする!」
大五郎はまる子と友蔵の胸にに札を置く。
「消毒!」
二人は毒の苦しみから消えた。
「何とか消えたか・・・」
「わ、儂はどうなってたんじゃ!?」
「ラ・ヴォワザンの毒を浴びてたのだ。もう治したよ」
大五郎が説明した。
「よ、良かった、まる子〜!」
「おじいちゃ〜ん、まだ、死なないで!」
「感動の涙はまだ早い!他の皆の援護に行くぞ!ジジイは危ないから下がっとれ!」
「い、嫌じゃ、今まる子が毒にやられたというのに〜!」
友蔵は喚いた。
「小政、相手にしとる暇はない。さくらももこ、行くぞ!」
「おう!」
「ええ!?」
小政、大五郎は加勢に向かう。まる子は半分嫌々だった。そして友蔵は泣きながら追いかける。
「ま、待っとくれ〜、まる子が行くなら儂も!」
かよ子達と石松はブー太郎と千右衛門の援護に向かった。
「ブー太郎!」
「千右衛門!」
かよ子は悍しい物を見た。ブー太郎も千右衛門も攻撃も防御もできず、何とか立てている状態だった。
「な、何、あれ・・・!?」
「来たね、杖の所有者・・・!!あんたもこのサタンにひれ伏すがいい・・・!!」
かよ子が怖じ気づく。だが、堪えようとした。再び石松の刀に杖を向け、剣に変化させた。ただ、今のかよ子は武装の能力
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ