第四百六十二話
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第四百六十二話 香水の香り
梨花は祖母から貰った薔薇の香水を少しだけ使ってみた、すると数滴だけ首筋に付けただけであったが。
「うわ、何か」
「身体全体がでしょ」
「薔薇の香りがするみたい」
「これが香水なのよ」
祖母は孫娘に笑顔で答えた。
「こうしてね」
「少し使うだけでなのね」
「物凄くいい匂いがするのよ」
「凄いわね」
「そうよ、それは硬水自体もだけれど」
それに加えてというのだ。
「梨花ちゃんはお祖母ちゃんに似ているからね」
「体質や体臭が」
「それでなのよ」
その為にというのだ。
「少しでね」
「こんなに匂いがするのね」
「そうよ、それに匂い自体も」
身体全体が薔薇の香りで覆われるだけでなくというのだ。
「凄くいいでしょ」
「普通の薔薇の香りよりもね」
「それもなのよ」
「私がお祖母ちゃんと体臭や体質が似ているからなのね」
「梨花ちゃんの顔はお祖母ちゃんが子供の頃そっくりなの」
「そうなの」
「それでと思ったら」
梨花の体質や体臭はというのだ。
「お祖母ちゃんの子供の頃そっくりだし」
「そういうのわかるの」
「見て聞いていたらね」
梨花のこともというのだ。
「お祖母ちゃんも言われたし」
「それでわかるのね」
「そう、それでね」
「私はお祖母ちゃんの香水が合うのね」
「そうよ、じゃあパーティーの時はね」
祖母はまた微笑んで話した。
「その香水を付けてね」
「行けばいいのね」
「そうよ、お風呂に入ってドレスも着て」
そうしてというのだ。
「香水も付ければいいわ」
「それで問題ないのね」
「何もね」
「それじゃあ」
「付けていくといいわ」
祖母は太鼓判を押した、こうしてだった。
梨花はパーティーの時に香水を使うことになった、そしてその香水が彼女の新しいお洒落になるのだった。
第四百六十二話 完
2022・4・7
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